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かき氷のお話

そうなると、警察も出てきて、ピストルぐらい発砲するかもしれない。
そのときは、私が先頭に立って乗り込めばよい。
もともと悪いのは向こうなんだし、私は決して恐れませんよ。
もしも、そんな大騒動が起こったとしたら、私はいったい、どのくらい入ればいいのかね。

 うーん。双方ともに負傷者もでる。
すると、戸田会長は、十年か十五年は、入ることになるのではないでしょうか。

そりゃ、かなわん。
しかし、事と次第によっては決行しようかと考えていたのです。
まあ、投獄された時は、差し入れだけは、してくれるように、皆に頼んでおきましたがね。
はぁはぁはぁ。


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≪ナレーションA≫ 池田先生のお宅では、毎年、7月17日に「かき氷」を食べるのが伝統になっておるそうです。「アイスクリームなら、毎日食べている」という方もいると思いますが、なぜ「かき氷」なのでありましょうか?
本日は「7月17日・かき氷のお話」であります。

≪ナレーションB≫ 時は昭和32年1957年7月3日。大阪府警に出頭する山本伸一に、戸田先生が語りかけます。
 
≪戸田城聖≫ 心配なのは君の体だ、・・・絶対に死ぬな。死んではならんぞ。
伸一、もしも、もしも、おまえが死ぬようなことになったら、私もすぐに駆けつけて、お前の上にうつぶして一緒に死ぬからな。

≪ナレーションB≫ 伸一は答える言葉を失った。伸一は、あふれ出そうになる涙を、じっと、こらえたのであります。
伸一への取調べは過酷(かこく)であった。

ついには、罪を認めなければ、戸田会長を逮捕するとまで迫ったのであります。

≪山本伸一≫ 私が罪を背負(せお)いさえすれば、一切は収(おさ)まる。たとえ無実の罪に問われようと、戸田先生のためなら、学会のためなら、それでよいではないか。

≪ナレーションB≫ そして、不当逮捕から2週間目の7月17日。伸一は大阪拘置所を出たのであります。

≪戸田城聖≫ おお、伸一、体は大丈夫か

≪山本伸一≫ はい、大丈夫です。負けません。
先生の出獄の日に、私は、牢に入ったのですから。

≪戸田城聖≫ 伸一君、戦いはこれからだよ。
御本尊は、すべてわかっていらっしゃる。
勝負は、裁判だ。裁判長は、必ずわかるはずだ。
裁判長に真実をわかってもらえれば、それでいいじゃないか。

≪ナレーションB≫ 戸田は、関西本部に集まった皆に、「かき氷」を取り寄せて振る舞ったのであります。

≪戸田城聖≫ 弁護士さん、伸一はどうなりますか。

≪弁護士≫ かなり証言もそろっているようですから、切り崩(くず)すのは、決して容易ではないでしょうな。

≪戸田城聖≫ 有罪だとしたら、どのくらい入ることになりますか。

≪弁護士≫ さあ、ちょっと、あの、その、それは、まあ、最低六ヶ月は、覚悟したほうがよいでしょう。

≪戸田城聖≫ ほう、泣く子と検察(けんさつ)には勝てぬというわけですな。裁判は執念と忍耐を必要としますから、辛抱(しんぼう)強く戦ってください。

≪ナレーションB≫ 戸田は一瞬、むっとした表情になったが、すぐに笑いを浮かべて、思いもかけぬことを言い出した。

≪戸田城聖≫ 今だからいうが、じつは今日、伸一が釈放にならなかったら、この大阪で全国大会を開こうと思っていたのです。そしたら支部長たちが、是非とも大々的な集会にしてほしいといってきた。
そうなれば、何十万人も、この大阪に集まってきたでしょう。
ムシロ旗を立てて抗議集会をし、それから検察庁にデモ行進して、どっと押しかけようというわけですよ。

≪弁護士≫ うーん、それはたいへんな騒動になる。

≪戸田城聖≫ そうなると、警察も出てきて、ピストルぐらい発砲するかもしれない。
そのときは、私が先頭に立って乗り込めばよい。もともと悪いのは向こうなんだし、私は決して恐れませんよ。
もしも、そんな大騒動が起こったとしたら、私はいったい、どのくらい入ればいいのかね。

≪弁護士≫ うーん。双方ともに負傷者もでる。すると、戸田会長は、十年か十五年は、入ることになるのではないでしょうか。

≪戸田城聖≫ はぁはぁはぁ、そりゃ、かなわん。しかし、事と次第によっては決行しようかと考えていたのです。
まあ、投獄された時は、差し入れだけは、してくれるように、皆に頼んでおきましたがね。
はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ。

≪ナレーションB≫ 山本伸一は、自分のために、命を捨てて戦おうとした戸田城聖の決心を知り、深い感動を覚えた。 
冷たい「かき氷」を口にしたとき、伸一には、その真心が痛いほどしみたのであります。

≪ナレーションB≫ こうして戦いの舞台は、裁判となりました。第2回目の公判は、翌年の3月6日。
そうです。あの3月16日の直前であります。

≪戸田城聖≫ おお、そうだったな。

≪山本伸一≫ 大切な戦いのさなかに不在になってしまい、まことに申し訳ありません。

≪戸田城聖≫ 伸一、疲れているな。体の方は大丈夫か。

≪山本伸一≫ 先生、私は大丈夫です。先生こそ、ご無理をなさっているだけに・・・

≪戸田城聖≫ 君の戦いは、ながいのだ。代われるものなら、私が代わってやりたい。
伸一・・・、君は罪を一身に背負おうとした。ほんとうに人の良い男だな。でも、だからこそ安心だな、学会も。
裁判は容易ならざる戦いになるだろう。いつまでも君を悩ませることになるかもしれぬ。
しかし、最後は勝つ。

金(きん)は金だ。いくら泥にまみれさせようとも、その輝きは失せるものか。
真実はかならず明らかになる。悠々と、堂々と、男らしく戦うんだ。

≪ナレーションA≫ この大阪事件の裁判が、4年後に無実を勝ち取った、その、いきさつにつきましては、またの寸劇人間革命に、こう、ご期待であります。

 本日は『小説・人間革命』第11巻「大阪」の章などより、「7月17日・かき氷のお話」を、黎明地区の、オールスターキャストでおおくりいたしました。

以上で寸劇人間革命のコーナーを終わります




この寸劇人間革命を、最後まで読んでいただきありがとうございます。

原作では、1)幹部たちに、かき氷を振る舞う。2)会長室に友人弁護士小沢らと入る。3)弁護士たちとの、対話。となっています。
「かき氷」のお話を、強調するために、原作の構成をいじっています。いじりすぎと、思われた方には、お詫びいたします。
昭和33年1958年3月5日の部分は、人間革命第11巻「裁判」の章からの引用です。

この寸劇人間革命の分量は、おおよそ、20文字×130行です。

原稿印刷用に、空白行の少ないテキストデータを準備しました。
ぜひ、ご活用ください。


2013年7月に掲載した「7月17日・かき氷のお話」の再構成です。
その寸劇人間革命を読んでみたい方は、ここをクリック してください。




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テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

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