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ブラジル初訪問前夜


ブラジルの訪問は、今回の旅の大きな目的だったではないですか。

そのためにやって来たのに、途中でやめることなどできない。

戸田先生が戦いの途中で引き返したことが一度でもありましたか!

私は戸田先生の弟子です。

行く。絶対に行く。

もし、倒れるなら、倒れてもよいではないか!


sakura02.jpg





≪ナレーションA≫ ノックの音がした。

≪山本伸一≫ やあ、十条さんか。買い物はすんだの?

≪十条 潔(きよし)≫ はい、行ってまいりました。デパートですが、以外に日本製が多いのにおどろきました。

≪ナレーションA≫ 時は、昭和35年、1960年10月17日。初めての海外指導が始まって、2週間。
いよいよ明日は、ニューヨークを発って、ブラジルのサンパウロに向かう日であります。しかし……

≪十条 潔≫ 先生……。誠に申し上げにくいことなのですが……

≪山本伸一≫ 何かあったの?

≪十条 潔≫ じつは、明日のブラジル行きのことで、お話にまいりました。
結論から申し上げますと、先生にはこのままアメリカにお残りいただいて、私どもだけでまいりたいと思います。
先生が、著(いちじる)しく体調を崩(くず)しておられることは、誰の目にも明らかです。

ここで無理をなされば、それこそ、大変なことになってしまいます。もしも先生がお倒れにでもなったら、学会は柱を失ってしまいます。
差し出がましく、僭越(せんえつ)であることは、十分にわかっております。

しかし、先生には、どうか、お休みになっていただきたいのです。それが同行している、みんなの気持ちでもあります。

≪ナレーションA≫ 十条は勢い込(こ)んで一気に語り、哀願(あいがん)するような目で伸一を見た。

≪山本伸一≫ 十条さん、ありがとう……。

≪ナレーションA≫ 伸一もまた、十条を見すえた。その目には決意の炎が燃えていた。
そして、伸一は、強い語調(ごちょう)で語ったのであります。

≪山本伸一≫ しかし、私は行きます。私を待っている同志がいる。みんなが待っているのに、やめることなど断じてできない。
ブラジルの訪問は、今回の旅の大きな目的だったではないですか。

そのためにやって来たのに、途中でやめることなどできない。
戸田先生が戦いの途中で引き返したことが一度でもありましたか!私は戸田先生の弟子です。

行く。絶対に行く。もし、倒れるなら、倒れてもよいではないか!

≪ナレーションB≫ 伸一の心の中には、戸田の逝去(せいきょ)の五ヶ月前のことが、まざまざと蘇(よみがえ)った。
それは恩師が病(やまい)に倒れる前日であった。
その日、広島に赴(おもむ)こうとする戸田を、叱責(しっせき)を覚悟で止(と)めようとしたのです。

≪山本伸一≫ 明日の広島行きは、お止めしなければならない。

≪ナレーションB≫ ソファーに横になり、めっきりやつれ、弱っている戸田を間近に見て、伸一の心は激しく痛んだ。
伸一は、床(ゆか)に座り、深々と頭を下げた。

≪山本伸一≫ 先生、広島行きは、この際、中止なさってください。
お願いいたします。どうか、しばらくの間、ご休養なさってください。

≪ナレーションB≫ 必死であった。なんとしても止めねばならないという気迫(きはく)が、伸一の全身からほとばしっていた。
戸田は身を起こし、じっと伸一を見た。

≪戸田城聖≫ ……それはできぬ。行く。行かねばならんのだ。

≪山本伸一≫ 先生、ご無理をなさればお体にさわり、命にもかかわります。おやめください。

≪戸田城聖≫ そんなことができるか!

≪ナレーションB≫ 戸田は声を張り上げて立ち上がり、伸一を睨(にら)みすえた。

≪戸田城聖≫ そんなことができるものか。……そうじゃないか。仏のお使いとして、一度、決めたことがやめられるか。
俺は、死んでも行くぞ。伸一、それがまことの信心ではないか。何を勘違(かんちが)いしているのだ!

四千人の同志が待っている。……伸一、死んでも俺を、広島に行かせてくれ。
死んだら、あとはみんなで仲よくやってゆけ。死なずに帰ったなら、新たな決意で新たな組織を創(つく)ろう。あとは、すべて御仏意(ごぶっち)あるのみではないか。

≪ナレーションB≫ その烈々(れつれつ)たる師の声は、今も伸一の耳に響いていた。
そして、それは、そのまま、不二の弟子・伸一の決意であったのです。

≪ナレーションA≫ 十条はゴクリと唾(つば)を飲み込んだ。彼は更に説得しようとしたが、何も言えなかった。
伸一の決定(けつじょう)した胸の内を聞いた十条は、もうこれ以上、伸一に語る言葉はないことを知った。そして、熱い感動が込み上げるのを覚えたのであります。

≪十条 潔≫ 山本先生! ……よくわかりました。申し訳ございませんでした。ただただ、どこまでも先生のお供(とも)をさせていただきます。

≪山本伸一≫ うん。行こうよ、海のはてまで。戸田先生に代わって世界広布の旅へ。

≪ナレーションA≫ 雲を突き抜け、ジェット機は力強く、大空へ上昇していった。
眼科には雲海(うんかい)が広がり、銀翼(ぎんよく)が、まばゆく太陽に映えていた。
それは、苦悩を突き抜け、悠々(ゆうゆう)と、勝利と歓喜の広布の大空を進み行(ゆ)く、正義の大鷲(おおわし)の姿を思わせた。
山本伸一の心は、軽やかに、まだ見ぬ新天地ブラジルを駆(か)け巡(めぐ)っていたのです。

本日は、小説新人間革命第1巻、「慈光(じこう)」の章などより、「ブラジル初訪問前夜」と題しまして、旭日地区のオールスターキャストで、お送りいたしました。
以上で、寸劇人間革命のコーナーを終わります。


寸劇人間革命を最後まで読んでいただきありがとうございます。
この寸劇人間革命では、回想シーンが挿入されています。
その部分のナレーションを、≪ナレーションB≫で、おこなっています。
昭和32年11月の回想シーン(小説人間革命第12巻『憂愁』)と、昭和35年10月のシーンとで、山本伸一役を2人で分けて読めば、より判りやすい寸劇人間革命になると思います。

この寸劇人間革命の分量は、おおよそ、20文字×125行です。
原稿印刷用に空白行の少ないテキストデータを準備しました。
たのしく有意義な座談会に、ぜひ、御活用ください。

分量を 20文字×100行にしたショート版も準備しました。


ところで、冒頭の一言。『ノックの音がした。』
SF作家・星新一のショートショートからの借用です。 


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ブログに掲載した、20文字×125行

≪ナレーションA≫ ノックの音がした。
≪山本伸一≫ やあ、十条さんか。買い物はすんだの?
≪十条 潔≫ はい、行ってまいりました。デパートですが、以外に日本製が多いのにおどろきました。
≪ナレーションA≫ 時は、昭和35年、1960年10月17日。初めての海外指導が始まって、2週間。
いよいよ明日は、ニューヨークを発って、ブラジルのサンパウロに向かう日であります。しかし……
≪十条 潔≫ 先生……。誠に申し上げにくいことなのですが……
≪山本伸一≫ 何かあったの?
≪十条 潔≫ じつは、明日のブラジル行きのことで、お話にまいりました。
結論から申し上げますと、先生にはこのままアメリカにお残りいただいて、私どもだけでまいりたいと思います。
先生が、著(いちじる)しく体調を崩(くず)しておられることは、誰の目にも明らかです。
ここで無理をなされば、それこそ、大変なことになってしまいます。もしも先生がお倒れにでもなったら、学会は柱を失ってしまいます。
差し出がましく、僭越(せんえつ)であることは、十分にわかっております。
しかし、先生には、どうか、お休みになっていただきたいのです。それが同行している、みんなの気持ちでもあります。
≪ナレーションA≫ 十条は勢い込(こ)んで一気に語り、哀願(あいがん)するような目で伸一を見た。
≪山本伸一≫ 十条さん、ありがとう……。
≪ナレーションA≫ 伸一もまた、十条を見すえた。その目には決意の炎が燃えていた。
そして、伸一は、強い語調(ごちょう)で語ったのであります。
≪山本伸一≫ しかし、私は行きます。私を待っている同志がいる。みんなが待っているのに、やめることなど断じてできない。
ブラジルの訪問は、今回の旅の大きな目的だったではないですか。
そのためにやって来たのに、途中でやめることなどできない。
戸田先生が戦いの途中で引き返したことが一度でもありましたか!私は戸田先生の弟子です。
行く。絶対に行く。もし、倒れるなら、倒れてもよいではないか!
≪ナレーションB≫ 伸一の心の中には、戸田の逝去(せいきょ)の五ヶ月前のことが、まざまざと蘇(よみがえ)った。
それは恩師が病(やまい)に倒れる前日であった。
その日、広島に赴(おもむ)こうとする戸田を、叱責(しっせき)を覚悟で止(と)めようとしたのです。
≪山本伸一≫ 明日の広島行きは、お止めしなければならない。
≪ナレーションB≫ ソファーに横になり、めっきりやつれ、弱っている戸田を間近に見て、伸一の心は激しく痛んだ。
伸一は、床(ゆか)に座り、深々と頭を下げた。
≪山本伸一≫ 先生、広島行きは、この際、中止なさってください。
お願いいたします。どうか、しばらくの間、ご休養なさってください。
≪ナレーションB≫ 必死であった。なんとしても止めねばならないという気迫(きはく)が、伸一の全身からほとばしっていた。
戸田は身を起こし、じっと伸一を見た。
≪戸田城聖≫ ……それはできぬ。行く。行かねばならんのだ。
≪山本伸一≫ 先生、ご無理をなさればお体にさわり、命にもかかわります。おやめください。
≪戸田城聖≫ そんなことができるか!
≪ナレーションB≫ 戸田は声を張り上げて立ち上がり、伸一を睨(にら)みすえた。
≪戸田城聖≫ そんなことができるものか。……そうじゃないか。仏のお使いとして、一度、決めたことがやめられるか。
俺は、死んでも行くぞ。伸一、それがまことの信心ではないか。何を勘違(かんちが)いしているのだ!
四千人の同志が待っている。……伸一、死んでも俺を、広島に行かせてくれ。
死んだら、あとはみんなで仲よくやってゆけ。死なずに帰ったなら、新たな決意で新たな組織を創(つく)ろう。あとは、すべて御仏意(ごぶっち)あるのみではないか。
≪ナレーションB≫ その烈々(れつれつ)たる師の声は、今も伸一の耳に響いていた。
そして、それは、そのまま、不二の弟子・伸一の決意であったのです。
≪ナレーションA≫ 十条はゴクリと唾(つば)を飲み込んだ。彼は更に説得しようとしたが、何も言えなかった。
伸一の決定(けつじょう)した胸の内を聞いた十条は、もうこれ以上、伸一に語る言葉はないことを知った。そして、熱い感動が込み上げるのを覚えたのであります。
≪十条 潔≫ 山本先生! ……よくわかりました。申し訳ございませんでした。ただただ、どこまでも先生のお供(とも)をさせていただきます。
≪山本伸一≫ うん。行こうよ、海のはてまで。戸田先生に代わって世界広布の旅へ。
≪ナレーションA≫ 雲を突き抜け、ジェット機は力強く、大空へ上昇していった。
眼科には雲海(うんかい)が広がり、銀翼(ぎんよく)が、まばゆく太陽に映えていた。
それは、苦悩を突き抜け、悠々(ゆうゆう)と、勝利と歓喜の広布の大空を進み行(ゆ)く、正義の大鷲(おおわし)の姿を思わせた。
山本伸一の心は、軽やかに、まだ見ぬ新天地ブラジルを駆(か)け巡(めぐ)っていたのです。
本日は、小説新人間革命第1巻、「慈光(じこう)」の章などより、「ブラジル初訪問前夜」と題しまして、旭日地区のオールスターキャストで、お送りいたしました。
以上で、寸劇人間革命のコーナーを終わります。



20文字×100行 ショート版

≪ナレーションA≫ ノックの音がした。
≪山本伸一≫ やあ、十条さんか。買い物はすんだの?
≪十条 潔≫ はい、以外に日本製が多いのにおどろきました。
≪ナレーションA≫ 時は、昭和35年、1960年10月17日。初めての海外指導が始まって、2週間。
いよいよ明日は、ニューヨークを発って、ブラジルに向かう日であります。しかし……
≪十条 潔≫ 先生……。誠に申し上げにくいことなのですが……
≪山本伸一≫ 何かあったの?
≪十条 潔≫ じつは、明日のブラジル行きのことで、お話にまいりました。
結論から申し上げますと、先生にはこのままアメリカにお残りいただいて、私どもだけでまいりたいと思います。
先生が、著(いちじる)しく体調を崩(くず)しておられることは、誰の目にも明らかです。
もしも先生がお倒れにでもなったら、学会は柱を失ってしまいます。
先生には、どうか、お休みになっていただきたいのです。それが同行している、みんなの気持ちでもあります。
≪ナレーションA≫ 十条は勢い込(こ)んで一気に語り、哀願(あいがん)するような目で伸一を見た。
≪山本伸一≫ 十条さん、ありがとう……。
≪ナレーションA≫ 伸一もまた、十条を見すえた。その目には決意の炎が燃えていた。
そして、伸一は、強い語調(ごちょう)で語ったのであります。
≪山本伸一≫ しかし、私は行きます。私を待っている同志がいる。みんなが待っているのに、やめることなど断じてできない。
ブラジルの訪問は、今回の旅の大きな目的だったではないですか。そのためにやって来たのに、途中でやめることなどできない。
戸田先生が戦いの途中で引き返したことが一度でもありましたか!私は戸田先生の弟子です。行く。絶対に行く。
もし、倒れるなら、倒れてもよいではないか!
≪ナレーションB≫ 伸一の心の中には、戸田の逝去(せいきょ)の五ヶ月前のことが、まざまざと蘇(よみがえ)った。
それは恩師が病(やまい)に倒れる前日であった。
≪山本伸一≫ 明日の広島行きは、お止めしなければならない。
≪ナレーションB≫ めっきりやつれ、弱っている戸田を間近に見て、伸一の心は激しく痛んだ。伸一は、床(ゆか)に座り、深々と頭を下げた。
≪山本伸一≫ 先生、広島行きは、この際、中止なさってください。
お願いいたします。どうか、しばらくの間、ご休養なさってください。
≪ナレーションB≫ 必死であった。なんとしても止めねばならないという気迫(きはく)が、伸一の全身からほとばしっていた。
戸田は身を起こし、じっと伸一を見た。
≪戸田城聖≫ ……それはできぬ。行く。行かねばならんのだ。
≪山本伸一≫ 先生、ご無理をなさればお体にさわり、命にもかかわります。おやめください。
≪戸田城聖≫ そんなことができるか!
≪ナレーションB≫ 戸田は声を張り上げて立ち上がり、伸一を睨(にら)みすえた。
≪戸田城聖≫ そんなことができるものか。……そうじゃないか。仏のお使いとして、一度、決めたことがやめられるか。
俺は、死んでも行くぞ。伸一、それがまことの信心ではないか。何を勘違(かんちが)いしているのだ!
≪ナレーションB≫ その烈々(れつれつ)たる師の声は、今も伸一の耳に響いていた。
そして、それは、そのまま、不二の弟子・伸一の決意であったのです。
≪ナレーションA≫ 十条は更に説得しようとしたが、何も言えなかった。
伸一の決定(けつじょう)した胸の内を聞いた十条は、もうこれ以上、伸一に語る言葉はないことを知った。そして、熱い感動が込み上げるのを覚えたのであります。
≪十条 潔≫ 山本先生! ……よくわかりました。どこまでも先生のお供(とも)をさせていただきます。
≪山本伸一≫ うん。行こうよ、海のはてまで。戸田先生に代わって世界広布の旅へ。
≪ナレーションA≫ 山本伸一の心は、軽やかに、まだ見ぬ新天地ブラジルを駆(か)け巡(めぐ)っていたのです。
本日は、小説新人間革命第1巻、「慈光(じこう)」の章などより、「ブラジル初訪問前夜」と題しまして、旭日地区のオールスターキャストで、お送りいたしました。
以上で、寸劇人間革命のコーナーを終わります。


20文字×100行 ショート版 その2
≪ナレーションA≫ ノックの音がした。
≪山本伸一①≫ やあ、十条さん。買い物はすんだの?
≪十条 潔≫ はい、デパートに行きました。以外に日本製が多いのにおどろきました。
≪ナレーションA≫ 時は、昭和35年、1960年10月17日。
初めての海外指導が始まって、2週間。
いよいよ明日は、ニューヨークを発って、ブラジルに向かう日であります。しかし……
≪十条 潔≫ 先生……。誠に申し上げにくいことなのですが……
≪山本伸一①≫ 何かあったの?
≪十条 潔≫ じつは、明日のブラジル行きのことで、お話にまいりました。
結論から申し上げますと、先生には、このままアメリカにお残りいただいて、私どもだけで、まいりたいと思います。
先生が、著(いちじる)しく体調を崩(くず)しておられることは、誰の目にも明らかです。
もしも先生が、お倒れにでもなったら、大ごとです。学会は柱を失ってしまいます。
先生には、どうか、お休みになっていただきたい。それが同行している、幹部たちの気持ちです。
≪ナレーションA≫ 十条は勢(いきお)い込(こ)んで一気に語り、哀願(あいがん)するような目で、伸一を見たのであります。
≪山本伸一①≫ 十条さん、ありがとう……。
しかし、私は行きます。私を待っている同志がいる。みんなが待っているのに、やめることなど断じてできない。
戸田先生が戦いの途中で引き返したことが一度でもありましたか!
私は戸田先生の弟子です。行く。絶対に行く。
もし、倒れるなら、倒れてもよいではないか!

≪ナレーションB≫ 伸一の心の中には、戸田の逝去(せいきょ)の五ヶ月前のことが、まざまざと蘇(よみがえ)った。
それは恩師が病(やまい)に倒れる前日であった。
めっきりやつれ、弱っている戸田を間近に見て、伸一の心は激しく痛んだ。
≪山本伸一②≫ 先生、明日の広島行きは、この際、中止なさってください。
お願いいたします。どうか、しばらくの間、ご休養なさってください。
≪ナレーションB≫ 必死であった。なんとしても止めねばならないという気迫(きはく)が、伸一の全身から、ほとばしっていた。
戸田は身を起こし、じっと伸一を見た。
≪戸田城聖≫ ……それはできぬ。行く。行かねばならんのだ。
≪山本伸一②≫ 先生、ご無理をなさればお体にさわり、命にもかかわります。おやめください。
≪戸田城聖≫ そんなことができるか!
≪ナレーションB≫ 戸田は声を張り上げて立ち上がり、伸一を睨(にら)みすえた。
≪戸田城聖≫ そんなことができるものか。……そうじゃないか。仏のお使いとして、一度、決めたことがやめられるか。
俺は、死んでも行くぞ。伸一、それがまことの信心ではないか。何を勘違(かんちが)いしているのだ!
四千人の同志が待っている。……伸一、死んでも俺を、広島に行かせてくれ。
死んだら、あとはみんなで仲よくやってゆけ。死なずに帰ったなら、新たな決意で新たな組織を創(つく)ろう。あとは、すべて御仏意(ごぶっち)あるのみではないか。
≪ナレーションB≫ その烈々(れつれつ)たる師の声は、今も伸一の耳に響いていた。
そして、それは、そのまま、不二の弟子・伸一の決意であったのです。

≪ナレーションA≫ 十条は更に説得しようとしたが、何も言えなかった。
伸一の決定(けつじょう)した胸の内を聞いた十条は、もうこれ以上、伸一に語る言葉はないことを知った。そして、熱い感動が込み上げるのを覚えたのであります。
≪十条 潔≫ 山本先生! ……よくわかりました。どこまでも先生のお供(とも)をさせていただきます。
≪山本伸一①≫ うん。行こうよ、海のはてまで。戸田先生に代わって。世界広布の旅へ。
≪ナレーションA≫ 山本伸一の心は、軽やかに、まだ見ぬ新天地ブラジルを駆(か)け巡(めぐ)っていたのであります。
本日は、小説新人間革命第1巻、「慈光(じこう)」の章などより、「ブラジル初訪問前夜」と題しまして、旭日地区のオールスターキャストで、お送りいたしました。
以上で、寸劇人間革命のコーナーを終わります。








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テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

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