日焼けした壮年のお話し


日蓮仏法の祈りは、本来、“誓願”の唱題なんです。

その“誓願”の根本は、広宣流布です。

つまり、「私は、このブラジルの広宣流布をしてまいります。そのために、仕事でも必ず見事な実証を示してまいります。どうか、最大の力を発揮できるようにしてください」という決意の唱題です。

これが私たちの本来の祈りです。

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≪ナレーション≫ 時は昭和35年、1960年10月20日、午後一時30分。ブラジルは、サンパウロの東洋人街(とうようじんがい)の一角。
山本伸一を迎えての、座談会。実質的には、第一回のブラジル総会であります。

≪日焼けした壮年≫ (緊張して大声で)自分の仕事は、農業であります!

≪山本伸一①≫ どうぞ気楽に。ここは、軍隊ではありませんから。

みんな同志であり、家族なんですから、自宅で、くつろいでるような気持ちでいいんですよ。

≪日焼けした壮年≫ はぁ。はい。
(また大声で)自分は、新たに野菜作りをはじめたのでありますが、(小声で)失敗してしまい、もう借金だらけであります。


≪山本伸一①≫ 不作になった原因はなんですか?

≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)天候のせいであったように思いますが……

≪山本伸一①≫ 同じ野菜を栽培して、成功した方はいますか?

≪日焼けした壮年≫ ええ、います。(小声で)でも、たいていの人が不作であります。

≪山本伸一①≫ 肥料に問題はありませんか?

≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)詳しくは、わかりません……

≪山本伸一≫ 手入れの仕方には、問題はありませんか?

≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)一生懸命やったんですが……

≪山本伸一①≫ 土壌と、品種の関係はどうですか?

≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)さあ……

≪ナレーション≫ この「日焼けした壮年」は、自分なりに頑張って来たにちがいない。しかし、それだけで良しと、しているところに、「甘さ」があることに、気づいていなかったのであります。

≪山本伸一①≫ まず、同じ失敗を繰り返さないためには、なぜ、不作に終わってしまったのか、原因を徹底して究明していくことです。

成功した人の話を聞き、参考にするのもよいでしょう。そして、失敗しないための十分な対策をたてることです。

真剣勝負の人には、常に研究と工夫がある。それを、怠れば成功はない。

信心をしていれば、自分の畑だけが、自然に豊作になる、などと思ったら大間違いです。

仏法というのは、最高の道理なんです。ゆえに、信心の強盛さは、人一倍、研究し、工夫し、努力する姿となって表れなければなりません。

そして、その挑戦のエネルギーを湧き出ださせる源泉が真剣な唱題です。それも“誓願”の唱題でなければならない

≪日焼けした壮年≫ セイガン?ですか……

≪山本伸一②≫ そうです。“誓願”というのは、自ら誓いを立てて、願っていくことです。
祈りといっても、自らの努力を怠り、ただ、棚からボタモチが落ちてくることを願うような祈りもあります。それは、人間をダメにしてしまう宗教です。

日蓮仏法の祈りは、本来、“誓願”の唱題なんです。その“誓願”の根本は、広宣流布です。
つまり、「私は、このブラジルの広宣流布をしてまいります。そのために、仕事でも必ず見事な実証を示してまいります。どうか、最大の力を発揮できるようにしてください」

という決意の唱題です。

これが私たちの本来の祈りです。

≪ナレーション≫ 伸一は、農業移住者の置かれた厳しい立場をよく知っていた。そのなかで成功を収めるためには、何よりも自己の安易さと戦わなくてはならない。敵はわが、内に、あるのであります。

≪山本伸一②≫ 日々、自分のなすべき具体的な目標を明確に定めて、一つ一つの成就を祈り、挑戦していくことです。その真剣な一念から、知恵がわき、創意工夫が生まれ、そこに成功があるんです。

つまり、「決意」と「祈り」、そして「努力」と「工夫」が揃ってこそ、人生の勝利があります。
 一攫千金(いっかくせんきん)を夢見て、一山(ひとやま)当てようとしたり、うまい儲(もう)け話を期待するのは間違いです。それは「信心」ではありません。それでは「観念」です。

仕事は生活を支える基盤です。その仕事で勝利の実証を示さなければ、信心即生活の原理を立証することはできない。
どうか、安易な姿勢は、いっさい排して、もう一度、新しい決意で、全魂を傾けて仕事に取り組んでください。

≪日焼けした壮年≫ はい。頑張ります。

≪ナレーション≫ 逆境であればあるほど、人生の勝負の時と決めて、挑戦し抜いていくことである。そこに御本尊の功力が現れるのだ。ゆえに、逆境はまた、仏法の力の証明のチャンスといえるのであります。

本日は、小説・新人間革命第一巻「開拓」の章から、「日焼けした壮年」のお話を、旭日地区のオールスターキャストでお送りいたしました。

以上で寸劇人間革命のコーナーを、終わります。



この寸劇人間革命を最後まで読んでいただきありがとうございます。

3人で、お話が出来上がる寸劇ですが、4人でできるように、山本伸一役を、2人で読むように、作ってみました。

この寸劇『人間革命』の分量は、おおよそ、20文字×105行です。

原稿印刷用に、空白行の少ないテキストデータを準備いたしました。

楽しく、有意義な座談会に、ぜひご活用ください。








≪ナレーション≫ 時は昭和35年、1960年10月20日、午後一時30分。ブラジルは、サンパウロの東洋人街(とうようじんがい)の一角。
山本伸一を迎えての、座談会。実質的には、第一回のブラジル総会であります。
≪日焼けした壮年≫ (緊張して大声で)自分の仕事は、農業であります!
≪山本伸一①≫ どうぞ気楽に。ここは、軍隊ではありませんから。みんな同志であり、家族なんですから、自宅で、くつろいでるような気持ちでいいんですよ。
≪日焼けした壮年≫ はぁ。はい。
(また大声で)自分は、新たに野菜作りをはじめたのでありますが、(小声で)失敗してしまい、もう借金だらけであります。
≪山本伸一①≫ 不作になった原因はなんですか?
≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)天候のせいであったように思いますが……
≪山本伸一①≫ 同じ野菜を栽培して、成功した方はいますか?
≪日焼けした壮年≫ ええ、います。(小声で)でも、たいていの人が不作であります。
≪山本伸一①≫ 肥料に問題はありませんか?
≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)詳しくは、わかりません……
≪山本伸一≫ 手入れの仕方には、問題はありませんか?
≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)一生懸命やったんですが……
≪山本伸一①≫ 土壌と、品種の関係はどうですか?
≪日焼けした壮年≫ んーん。(小声で)さあ……
≪ナレーション≫ この「日焼けした壮年」は、自分なりに頑張って来たにちがいない。しかし、それだけで良しと、しているところに、「甘さ」があることに、気づいていなかったのであります。
≪山本伸一①≫ まず、同じ失敗を繰り返さないためには、なぜ、不作に終わってしまったのか、原因を徹底して究明していくことです。成功した人の話を聞き、参考にするのもよいでしょう。そして、失敗しないための十分な対策をたてることです。真剣勝負の人には、常に研究と工夫がある。それを、怠れば成功はない。
信心をしていれば、自分の畑だけが、自然に豊作になる、などと思ったら大間違いです。仏法というのは、最高の道理なんです。ゆえに、信心の強盛さは、人一倍、研究し、工夫し、努力する姿となって表れなければなりません。
そして、その挑戦のエネルギーを湧き出ださせる源泉が真剣な唱題です。それも“誓願”の唱題でなければならない
≪日焼けした壮年≫ セイガン?ですか……
≪山本伸一②≫ そうです。“誓願”というのは、自ら誓いを立てて、願っていくことです。
祈りといっても、自らの努力を怠り、ただ、棚からボタモチが落ちてくることを願うような祈りもあります。それは、人間をダメにしてしまう宗教です。
日蓮仏法の祈りは、本来、“誓願”の唱題なんです。その“誓願”の根本は、広宣流布です。
つまり、「私は、このブラジルの広宣流布をしてまいります。そのために、仕事でも必ず見事な実証を示してまいります。どうか、最大の力を発揮できるようにしてください」
という決意の唱題です。これが私たちの本来の祈りです。
≪ナレーション≫ 伸一は、農業移住者の置かれた厳しい立場をよく知っていた。そのなかで成功を収めるためには、何よりも自己の安易さと戦わなくてはならない。敵はわが、内に、あるのであります。
≪山本伸一②≫ 日々、自分のなすべき具体的な目標を明確に定めて、一つ一つの成就を祈り、挑戦していくことです。その真剣な一念から、知恵がわき、創意工夫が生まれ、そこに成功があるんです。
つまり、「決意」と「祈り」、そして「努力」と「工夫」が揃ってこそ、人生の勝利があります。
 一攫千金(いっかくせんきん)を夢見て、一山(ひとやま)当てようとしたり、うまい儲(もう)け話を期待するのは間違いです。それは「信心」ではありません。それでは「観念」です。
仕事は生活を支える基盤です。その仕事で勝利の実証を示さなければ、信心即生活の原理を立証することはできない。
どうか、安易な姿勢は、いっさい排して、もう一度、新しい決意で、全魂を傾けて仕事に取り組んでください。
≪日焼けした壮年≫ はい。頑張ります。
≪ナレーション≫ 逆境であればあるほど、人生の勝負の時と決めて、挑戦し抜いていくことである。そこに御本尊の功力が現れるのだ。ゆえに、逆境はまた、仏法の力の証明のチャンスといえるのであります。

本日は、小説・新人間革命第一巻「開拓」の章から、「日焼けした壮年」のお話を、旭日地区のオールスターキャストでお送りいたしました。
以上で寸劇人間革命のコーナーを、終わります。
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テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

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