『7月3日の、お話』-1-・ロングバージョン

心配なのは君の体だ。絶対に死ぬな。死んではならんぞ。
伸一、もしも、もしも、おまえが死ぬようなことになったら、
私もすぐに駆けつけて、お前の上にうつぶして一緒に死ぬからな。

勝負は、裁判だ。裁判長は、必ずわかるはずだ。
裁判長に真実をわかってもらえれば、それでいいじゃないか。

出獄と 入獄の日に 師弟あり 
七月の 三日忘れじ 富士仰ぐ 

P1010617_2.jpg
2012年6月に公開したものに手直し修正をしました。


≪ナレーション≫ それでは寸劇のコーナーです。

時は昭和32年西暦1957年6月30日、大阪府警の刑事2人が、突然、山本伸一の自宅を訪れます。

≪刑事≫ ご主人は、おられますか。
大阪府警まで、任意で、ご同行ねがいたい。

≪峯子≫ 主人は、出張中で札幌に行っており、不在でございます。

≪刑事≫ さ、札幌ですか。うーん、、、

≪ナレーション≫ ただちに、学会本部に電話連絡が入ります。

≪峯子≫ 先生、いま、大阪府警の刑事が、来たところです。
かくかくしかじか……

≪戸田城聖≫ よしわかった。
伸一には、こちらから連絡を入れておく。

よいか、何も心配するでないぞ。

≪ナレーション≫ 刑事が、札幌の旅館にやってきました。
しかし 山本伸一は、すでに夕張の地を、かけめぐっていたのです。

≪関久男≫ (おだやかに)大阪府警に出頭せよというのですね。
わかりました。

しかし今は、ムリです。
ダメですよ。少しまって、ください。

≪刑事≫   うーん、、それは困ります。

出頭命令がこの通り出ているのですから、、、
(大声で) 逮捕状も、とろうと思えば、すぐに出るんですよ。

≪関久男≫ (厳しい声で)何を言うんです、君たちは!!
山本伸一は、逃げも隠れもしません。

明日は札幌で、明後日は夕張で、それぞれ炭鉱労働組合の問題で、非常に大事な会合があるのです。
それが終わるまで、待ちなさい。
私が、山本伸一の身柄については、間違いなく保証します。

≪刑事≫ うーん、、、すると、3日、。7月3日ならよいのですね。

≪関久男≫ そのとおりです 
 
≪刑事≫ 間違いありませんね 
 
≪関久男≫ 間違いない

≪ナレーション≫ そうです。地区の皆さん、すでに、お分かりのとおり、 本日の寸劇は、創価学会の原点である、7月3日の、お話であります。


 時は昭和32年西暦1957年7月3日。

その日の朝まで、山本伸一は夕張炭労事件の解決のために北海道にいた。

プロペラ機が、大阪便.乗り換えのため、羽田に到着です。

≪山本伸一≫ 先生。ただいま戻りました。

≪戸田城聖≫ おお、伸一 ……

≪山本伸一≫ 札幌大会と夕張大会は、大成功です。学会の大勝利です。

≪戸田城聖≫ ご苦労、ご苦労、昨夜、電話で聞いたよ、

伸一、征(い)ってきなさい!

われわれがやろうとしている、日蓮大聖人の仏法を広宣流布する戦いというのは、現実社会での格闘なのだ。

現実の社会に根を張れば張るほど、難は競い起こってくる。
それ自体が仏法の真実の 証明であり、避けることなど断じてできない。

どんな難がきそいおころうが、われわれは戦う以外にないのだ。

また、大きな苦難が待ちかまえているが、伸一、征ってきなさい!

≪山本伸一≫ はい、征ってまいります。
  それより、、先生、お体の具合は、、、

≪戸田城聖≫ うん、、、 
  
≪ナレーション≫ めっきりやつれた、師の姿を見ると、胸がえぐられる思いがした。
しかし……


≪戸田城聖≫  心配なのは君の体だ、、、

絶対に死ぬな。死んではならんぞ。

伸一、もしも、もしも、おまえが死ぬようなことになったら、
私もすぐに駆けつけて、お前の上にうつぶして一緒に死ぬからな。

≪ナレーション≫ 電撃が、伸一の五体を貫いた。
伸一は答える言葉を失った。

伸一は、あふれ出そうになる涙を、じっと、こらえたのであります。

戸田は一冊の本を、伸一に渡した。
それは、出版されたばかりの、戸田城聖による。「小説・人間革命」であった。

≪戸田城聖≫   いよいよ出たよ。あとで読んでくれ。

≪ナレーション≫ 著者の戸田は、照れたように笑った。
伸一の頬(ほお)もゆるんだ。

妻の峯子は、着替え類を詰めてきたカバンを渡し、無言のまま、伸一を見た。

≪山本伸一≫   ありがとう。大丈夫だ。心配ない。
あとはよろしく頼む。

≪ナレーション≫ 出発のため、ロビーに出ると、大勢の同志の姿があった。

≪山本伸一≫   ありがとう。これがあるから大丈夫だよ。

≪ナレーション≫ 伸一は、戸田の「人間革命」をかざして、挨拶をかえした。

≪文京婦人部≫   山本室長、文京支部の人に、このことを、どう話せばよいのでしょうか。

何かご伝言を!

≪山本伸一≫    夜明けが来た,,,日本の夜明けが来た!そう、わが同志にお伝えください。

≪ナレーション≫  権力の魔性を打ち砕き、敢然と乗りこえていくならば、真実の民衆の時代が、必ず到来する。
ゆえに伸一は、「夜明けが来た。」と答えたのであります。

大阪府警に出頭した伸一は、この7月3日の夕刻、身に覚えのない公職選挙法違反の容疑で、不当逮捕された。
7月3日といえば、12年前の、1945年昭和20年、軍部政府の弾圧によって投獄されていた戸田城聖が、中野の豊玉刑務所を、出獄した日である。

なんたる不思議か、その同じ日の、ほぼ同じ時刻に、伸一は逮捕されたのであります。

伸一への取調べは過酷であった。

検事二人がかりで、夕食もなしに、深夜まで尋問が続くこともあった。
まるでさらし者にするかのように、手錠をかけたまま、大阪地検の本館と別館との間を、行ったり、来たり、させたこともあったのであります。

≪戸田城聖≫ なんてことだ。
ただちに手錠をはずさせろ。
すぐに伸一を釈放させろ!

いいか、学会をつぶすことが狙い(ねらい)なら、この戸田を逮捕しろと、検事につたえてくれ。
かわいい弟子が捕まって、牢獄に入れられているのを、黙って見すごすことなどだんじてできぬ。
戸田は逃げも隠れもせんぞ。

(向き直って)
君たちを叱りつけてすまんな。
しかし牢獄というものは、入った者でないとわからんのだ。
いま伸一は、その中で、必死になって戦っているんだよ。

≪山本伸一≫ 体をこわし、衰弱しきった戸田先生が逮捕されれば、命を縮めることは間違いない。
絶対に、絶対に、先生を逮捕などさせてなるものか!

戸田先生あっての私の人生である。
いかなることがあっても、私は先生をお護りするのだ。

では、検事の言うままに真実を捨てて、嘘をつくのか。
学会の正義はどうなるのか。
それでは、自らの手で愛する学会を汚(けがす)ことに、なりはしないのか……

≪ナレーション≫ いかりに胸はうずき、悔し涙があふれ、髪の毛をかきむしり、、、深い苦悩が、夜通し伸一をさいなんだのであります。

悩み抜いた果てに、伸一の心は決まった。

≪山本伸一≫ ……私が罪を背負いさえすれば、一切は収まる。
たとえ無実の罪に 問われようと、戸田先生のためなら、学会のためなら、それでよいではないか。


≪ナレーション≫ そして、7月17日、伸一は大阪拘置所を出たのであります。


≪山本伸一≫  先生!

≪戸田城聖≫  おお、、伸一 ……よかった よかった

≪山本伸一≫  先生、大変にご心配をおかけしました。申し訳ございません。

≪戸田城聖≫  それより、体は大丈夫か

≪山本伸一≫  はい、大丈夫です。負けません。
先生の出獄の日に、私は、牢に入ったのですから。

≪戸田城聖≫  伸一君、戦いはこれからだよ。

御本尊様は、すべてわかっていらっしゃる。

勝負は、裁判だ。裁判長は、必ずわかるはずだ。
裁判長に真実をわかってもらえれば、それでいいじゃないか。

≪ナレーション≫ のちに山本伸一は、自身が逮捕された7月3日を、次のように綴(つづ)っています。

(学生部結成16周年に寄せて民衆凱歌へ不借の転教より)

(青年部朗読)

僕は、青年として戦った。
青年らしく、貧しき人々の家々を訪ね、窓辺に勇気の花を咲かせ、心の暖炉に希望の火を赤々と灯した。
太陽の輝きを仰ぎ、北斗の星を仰(あお)いで、僕は駈(か)けずり回った。
友の額に流れる汗に励まされ、その汗を、断じて勝利の栄光の汗にするために僕は祈った。

そして、僕は、邪悪な権力の魔手に牢獄の捕(とら)われの身となった。

しかし、師とともに戦いぬいた真実の声は、無実の罪の証(あかし)となって現れた。

僕は、忘れない。あの日のことを。僕は、詠(よ)んだ。


出獄と 入獄の日に 師弟あり 
 
七月の 三日忘れじ 富士仰ぐ 

 
≪ナレーション≫  この大阪事件の裁判が、4年半後に無実を勝ち取った、その、いきさつについては、またの寸劇に、こう、ご期待であります。

そして、7月3日が、あらゆる権力から人権を守り、人間の尊厳と自由と平等とを勝ち取ることの原点となり、世界の平和と、文化を創造する創価学会インターナショナル運動へと発展していったことは、皆様ご存知のとおりです。

本日は『小説・人間革命』第11巻「大阪」の章、
更に『小説・新人間革命』第17巻「民衆城」の章から『7月3日』のお話を、
旭日地区のオールスターキャストでおおくりいたしました。

以上で寸劇のコーナーを終わります。


長い「寸劇人間革命」を最後まで読んでいただきありがとうございます。
「7月3日」のロングバージョンになります。

この寸劇人間革命の分量は、おおよそ20文字×240行です。
教学試験の勉強会の合間に、青年部から上演してもらったこともあります。

この寸劇の最初のところ、≪刑事≫とのやり取りを残したまま、短く作り直したものも準備しました。
分量は、20文字×155行ほどです。
こちらも、是非、ご活用ください。


登場人物

ナレーション
戸田城聖
山本伸一
この3人が主役になります。 

妻峯子 関久男 文京婦人部 刑事 青年部朗読
そして、脇役として5人です。

全部で8人の寸劇ですから、ちょっと大変です。
座談会の司会者の方が、出演者を紹介します。

≪司会≫それでは、好評の寸劇のコーナーです。
今回は登場人物が多いので、私から紹介します。
戸田先生役を、____さん。山本伸一役を____さん。そして、山本伸一の妻峯子の役を____さん。文京婦人部の幹部役を____さん。当時青年部長の関久雄役を____さん。そして大阪府警の刑事役は____さん。ナレーションは____さんにお願いします。そして朗読の場面は____さんです。それでは皆さん、お願いします。拍手!!

解説

冒頭のくだり
≪刑事≫ ご主人は、おられますか。大阪府警まで、任意で、ご同行ねがいたい。
・・・・
≪戸田城聖≫ よしわかった。伸一には、こちらから連絡を入れておく。よいか、何も心配するでないぞ。
このセンテンスは、自分が勝手に作った駄文です。
原作には、ありませんので、冷や汗が出るおもいです。

日本の夜明けが来た!そう、わが同志にお伝えください。
このセンテンスは、大百蓮華2012-7・p51よりの引用です。『小説・新人間革命』第17巻「民衆城」の表現では、ありません。

原作と異なり「夜明けが来た」の部分を、わざわざ2回も繰り返すのは、この寸劇が、朗読を聴いて、内容を理解することを前提としているからです。
このような「わざわざ繰り返しの表現」は、この寸劇によく出てきます。
したがって、原作を勝手にいじっていることになりますので、転記転載はかんべんして欲しいと思っています。
どうかよろしくお願いします。


原作は次のとうりです。
(新・人間革命第17巻民衆城 より)
「山本室長、文京の人に、このことをどう言えばよいでしょうか。何かご伝言を!」
その目は涙で潤んでいた。
伸一は悠然として言った。
「『夜明けが来た』と伝えてください。」
伸一は、国家権力が創価学会という民衆勢力の台頭におののき、いよいよ迫害に乗り出したことを肌で感じていた。だが、権力の魔性を打ち砕き、敢然と乗りこえていくならば、真実の民衆の時代が到来する。ゆえに伸一は、田岡治子に「夜明けが来た。」と答えたのである。
大阪府警に出頭した伸一は、この7月3日の夕刻、身に覚えのない公職選挙法違反の容疑で不当逮捕された。
7月の3日といえば、1945年(昭和20年)、軍部政府の弾圧によって投獄されていた戸田城聖が、中野の豊玉刑務所を、出獄した日である。まさに、師が一人立ち、広宣流布の黎明を告げた日であった。なんたる不思議か、その同じ日の、ほぼ同じ時刻に、伸一は逮捕されたのである。
この大阪事件は、戸田が出獄以来、12年の歳月を費やして築き上げた、創価学会という民衆の平和と幸福の連帯が、権力の弾圧という試練に耐えられるかどうかの試金石でもあった。
御聖訓には、「強敵を伏して始めて力士をしる」と。最強の敵を倒してこそ、力の真髄を示すことができる。
伸一は燃えた。
“何があっても、私は 断固勝つ。学会の正義と真実を獅子吼しぬいてみせる!”
それが弟子としての彼の決意であった。
伸一への取調べは過酷であった。
検事が二人ががりで、夕食も与えずに深夜まで尋問することもあった。まるで晒(さら)し者にするようかのように、手錠をかけたまま、大阪地検の本館と別館の間を往復させたこともあった。
そして遂に検事は、伸一に、「罪を認めなければ、学会本部を手入れし、戸田会長を逮捕する」と迫ったのである。
検察の狙(ねら)いは、会長の戸田を逮捕し、学会を壊滅状態に追い込むことにあるようだ。
伸一の脳裏に、羽田での憔悴した戸田の姿がありありと浮かんだ。
“体をこわし、衰弱しきった戸田先生が逮捕されれば、命を縮めることは間違いない。場合によっては牧口先生のように、獄死することになるかもしれない。絶対に、絶対に、先生を逮捕などさせてなるものか!”
伸一の苦悩は深かった。
“戸田先生あっての私の人生である。いかなることがあっても、私は先生をお護りするのだ。では、検事の言うままに真実を捨てて、嘘をつくのか。それでは、自らの手で愛する学会を汚(けが)すことになりはしないか……”
伸一の心は、激しく揺れ動き、深夜の独房で苦悶は続いた。
彼の胸には、憤怒の炎が燃え盛っていた。苦悩は、夜通し彼を苛み続けた。
しかし、一念に億劫の辛労を尽くしゆかんとする祈りの果てに、彼の心は決まった。
“ひとまずは、自分が一身に罪を背負おう。そうすれば、戸田先生をお守りできる。あとは、裁判の場で、真実を明らかにするのだ。”
そして、7月17日、伸一は大阪拘置所を出たのである。
後年、伸一は、自身が逮捕された七月三日を、こう句に詠んでいる。
出獄と 入獄の日に 師弟あり 
七月の 三日忘れじ 富士仰ぐ 
7月3日を「日本の夜明け」にすることこそ、彼の固い誓いであった。
それには、裁判に勝利することはもちろんだが、仏法の人間主義の旗のもとに、各地に人道と正義と平和の強固な民衆の連帯を築き上げることだ。そして、民衆を支配し抑圧する力ととして君臨する権力を、民衆の手に取り戻し、民衆を守る力としなくてはならぬ。
伸一は、堅固な人間主義の民衆城を築き上げ、生涯、権力の魔性と戦い続けることを、深く、深く、心に誓った。
(新・人間革命第17巻民衆城より  ここまで)


(人間革命第十一巻大阪 より)
戸田は電話口に小沢弁護士を呼ぶと、激怒していった。
「ただちに手錠をはずさせろ。すぐに伸一を釈放させろ!」
唸るような声であった。
「いいか、小沢君。学会をつぶすことが狙いなら、この戸田を逮捕しろと、検事に伝えてくれ。可愛い弟子がつかまって、牢獄に入れられているのを、黙って見すごすことなどだんじてできぬ。戸田は逃げも隠れもせんぞ」
戸田はこういって電話を切った。
伸一が逮捕されて以来、戸田は関西本部に頻繁に電話を入れて、様子を尋ねていたが、この日の電話は、分刻みといってよいほどの回数であった。対応策を厳しく確認しては、弁護士や関西の幹部に相次ぎ指示を出した。
何度目かの電話のあと、応対した幹部に戸田はいった。
「君たちを厳しく叱りつけてすまんな。しかし牢獄というものは、入った者でないとわからんのだ。いま伸一は、その中で、必死になって戦っているんだよ。」
(中略)
「先生!」
「おお、、伸一 ……」
二人は、たがいの顔をしげしげと見つめあった。
伸一は、戸田のこめかみの肉が急に落ちていることに気づいた。痛々しいとさえ思ったが、戸田の声は伸一を前にして力強く元気に弾んでいた。
「よかった よかった」
「先生、大変にご心配をおかけしました。申し訳ございません。」
「それより、体は大丈夫か」
戸田はもともと体の弱い伸一の体調が、気がかりでならなかったのだ。伸一は憔悴した師の深い心遣いに目頭が熱くなったが、それをこらえていった。
「はい、大丈夫です。負けません。先生の出獄の日に、私は、牢に入ったのですから」
戸田は黙って頷(うなず)いた。その眼に光が走った。
「伸一君、戦いはこれからだよ。御本尊様は、すべてわかっていらっしゃる。勝負は、裁判だ。裁判長は、必ずわかるはずだ。裁判長に真実をわかってもらえれば、それでいいじゃないか」
戸田は一切を知悉しているかのようであった。
(人間革命第十一巻大阪より  ここまで)

そして、この事件を通して、あらゆる権力から人権を守り、人間の尊厳と自由と平等とを勝ち取ることこそ、日蓮大聖人のご精神であり、仏法者の使命であることを、強く自覚するにいたったのである。それが世界の平和と、文化を創造するSGI(創価学会インターナショナル)運動のヒューマニズムの潮流になっていったことを思うと、苦難もまた御仏意といえよう。
(人間革命11巻あとがき、より)



原稿印刷 

実際に座談会でやるには、原稿印刷が必要です。
9~10部、印刷しておきます。

A4、2枚に印刷してどうでしょうか。Word を使いますと、余白は上下左右15ミリ、11ポイント、用紙は縦向き、横書き。段数2、文字数24、行数50くらいでどうでしょうか。

A4、3枚に印刷してどうでしょうか。Word を使いますと、余白は上下左右15ミリ、12ポイント、用紙は縦向き、横書き。段数2、文字数20、行数39 くらいでどうでしょうか。


このブログでは、読みやすくするために、空白行がたくさんありますが、これでは印刷になりません。空白行の少ないテキストデータを準備しましたので、ご活用ください。


20文字×240行
≪ナレーション≫ それでは寸劇のコーナーです。
時は昭和32年西暦1957年6月30日、大阪府警の刑事2人が、突然、山本伸一の自宅を訪れます。
≪刑事≫ ご主人は、おられますか。
大阪府警まで、任意で、ご同行ねがいたい。
≪峯子≫ 主人は、出張中で札幌に行っており、不在でございます。
≪刑事≫ さ、札幌ですか。うーん、、、
≪ナレーション≫ ただちに、学会本部に電話連絡が入ります。
≪峯子≫ 先生、いま、大阪府警の刑事が、来たところです。かくかくしかじか……
≪戸田城聖≫ よしわかった。
伸一には、こちらから連絡を入れておく。
よいか、何も心配するでないぞ。
≪ナレーション≫ 刑事が、札幌の旅館にやってきました。
しかし 山本伸一は、すでに夕張の地を、かけめぐっていたのです。
≪関久男≫ (おだやかに)大阪府警に出頭せよというのですね。わかりました。しかし今は、ムリです。
ダメですよ。少し待って、ください。
≪刑事≫   うーん、、それは困ります。
出頭命令がこの通り出ているのですから、、、
(大声で) 逮捕状も、とろうと思えば、すぐに出るんですよ。
≪関久男≫ (厳しい声で)何を言うんです、君たちは!!山本伸一は、逃げも隠れもしません。
明日は札幌で、明後日は夕張で、それぞれ炭鉱労働組合の問題で、非常に大事な会合があるのです。
それが終わるまで、待ちなさい。
私が、山本伸一の身柄については、間違いなく保証します。
≪刑事≫ うーん、、、すると、3日、。7月3日ならよいのですね。
≪関久男≫ そのとおりです 
≪刑事≫ 間違いありませんね 
≪関久男≫ 間違いない

≪ナレーション≫ そうです。地区の皆さん、すでに、お分かりのとおり、 本日の寸劇は、創価学会の原点である、7月3日の、お話であります。
 時は昭和32年西暦1957年7月3日。
その日の朝まで、山本伸一は夕張炭労事件の解決のために北海道にいた。
プロペラ機が、大阪便.乗り換えのため、羽田に到着です。
≪山本伸一≫ 先生。ただいま戻りました。
≪戸田城聖≫ おお、伸一 ……
≪山本伸一≫ 先生。札幌大会と夕張大会は、大成功です。学会の大勝利です。
≪戸田城聖≫ ご苦労、ご苦労、昨夜、電話で聞いたよ。
伸一、征(い)ってきなさい!
われわれがやろうとしている、日蓮大聖人の仏法を広宣流布する戦いというのは、現実社会での格闘なのだ。
現実の社会に根を張れば張るほど、難は競い起こってくる。
それ自体が仏法の真実の 証明であり、避けることなど断じてできない。
どんな難がきそいおころうが、われわれは戦う以外にないのだ。
また、大きな苦難が待ちかまえているが、伸一、征ってきなさい!
≪山本伸一≫ はい、征ってまいります。
  それより、、先生、お体の具合は、、
≪戸田城聖≫ うん、、、
≪ナレーション≫ めっきりやつれた、師の姿を見ると、胸がえぐられる思いがした。しかし……
≪戸田城聖≫ 伸一、心配なのは君の体だ、、、
絶対に死ぬな。死んではならんぞ。
伸一、もしも、もしも、おまえが死ぬようなことになったら、私もすぐに駆けつけて、お前の上にうつぶして一緒に死ぬからな。
≪ナレーション≫ 電撃が、伸一の五体を貫いた。
伸一は答える言葉を失った。
伸一は、あふれ出そうになる涙を、じっと、こらえたのであります。
戸田は一冊の本を、伸一に渡した。
それは、出版されたばかりの、戸田城聖による。「小説・人間革命」であった。
≪戸田城聖≫   いよいよ出たよ。あとで読んでくれ。
≪ナレーション≫ 著者の戸田は、照れたように笑った。
伸一の頬(ほお)もゆるんだ。
妻の峯子は、着替え類を詰めてきたカバンを渡し、無言のまま、伸一を見た。
≪山本伸一≫   ありがとう。大丈夫だ。心配ない。
あとはよろしく頼む。
≪ナレーション≫ 出発のため、ロビーに出ると、大勢の同志の姿があった。
≪山本伸一≫   ありがとう。これがあるから大丈夫だよ。
≪ナレーション≫ 伸一は、戸田の「人間革命」をかざして、挨拶(あいさつ)をかえした。
≪文京婦人部≫   山本室長、文京支部の人に、このことを、どう話せばよいのでしょうか。
何かご伝言を!
≪山本伸一≫    夜明けが来た,,,日本の夜明けが来た!そう、わが同志にお伝えください。
≪ナレーション≫  権力の魔性を打ち砕き、敢然と乗りこえていくならば、真実の民衆の時代が、必ず到来する。
ゆえに伸一は、「夜明けが来た。」と答えたのであります。
大阪府警に出頭した伸一は、この7月3日の夕刻、身に覚えのない公職選挙法違反の容疑で、不当逮捕された。
7月3日といえば、12年前の、1945年昭和20年、軍部政府の弾圧によって投獄されていた戸田城聖が、中野の豊玉刑務所を、出獄した日である。
なんたる不思議か、その同じ日の、ほぼ同じ時刻に、伸一は逮捕されたのであります。
伸一への取調べは過酷であった。
検事二人がかりで、夕食もなしに、深夜まで尋問が続くこともあった。
まるでさらし者にするかのように、手錠をかけたまま、大阪地検の本館と別館との間を、行ったり、来たり、させたこともあったのであります。
≪戸田城聖≫ なんてことだ。ただちに手錠をはずさせろ。すぐに伸一を釈放させろ!
いいか、学会をつぶすことが狙い(ねらい)なら、この戸田を逮捕しろと、検事につたえてくれ。
かわいい弟子が捕まって、牢獄に入れられているのを、黙って見すごすことなどだんじてできぬ。
戸田は逃げも隠れもせんぞ。
(向き直って)君たちを叱りつけてすまんな。
しかし牢獄というものは、入った者でないとわからんのだ。いま伸一は、その中で、必死になって戦っているんだよ。
≪山本伸一≫ 体をこわし、衰弱しきった戸田先生が逮捕されれば、命を縮めることは間違いない。
絶対に、絶対に、先生を逮捕などさせてなるものか!
戸田先生あっての私の人生である。
いかなることがあっても、私は先生をお護りするのだ。
では、検事の言うままに真実を捨てて、嘘をつくのか。学会の正義はどうなるのか。
それでは、自らの手で愛する学会を汚(けがす)ことに、なりはしないのか……
≪ナレーション≫ いかりに胸はうずき、悔し涙があふれ、髪の毛をかきむしり、、、深い苦悩が、夜通し伸一をさいなんだのであります。
悩み抜いた果てに、伸一の心は決まった。
≪山本伸一≫ ……私が罪を背負いさえすれば、一切は収まる。
たとえ無実の罪に 問われようと、戸田先生のためなら、学会のためなら、それでよいではないか。

≪ナレーション≫ そして、7月17日、伸一は大阪拘置所を出たのであります。
≪山本伸一≫  先生!
≪戸田城聖≫  おお、、伸一 ……よかった よかった
≪山本伸一≫  先生、大変にご心配をおかけしました。申し訳ございません。
≪戸田城聖≫  それより、体は大丈夫か
≪山本伸一≫  はい、大丈夫です。負けません。
先生の出獄の日に、私は、牢に入ったのですから。
≪戸田城聖≫  伸一君、戦いはこれからだよ。
御本尊様は、すべてわかっていらっしゃる。
勝負は、裁判だ。裁判長は、必ずわかるはずだ。
裁判長に真実をわかってもらえれば、それでいいじゃないか。
≪ナレーション≫ のちに山本伸一は、自身が逮捕された7月3日を、次のように綴(つづ)っています。

(学生部結成16周年に寄せて民衆凱歌へ不借の転教より)(青年部朗読)
僕は、青年として戦った。
青年らしく、貧しき人々の家々を訪ね、窓辺に勇気の花を咲かせ、心の暖炉に希望の火を赤々と灯した。
太陽の輝きを仰ぎ、北斗の星を仰(あお)いで、僕は駈(か)けずり回った。
友の額に流れる汗に励まされ、その汗を、断じて勝利の栄光の汗にするために僕は祈った。
そして、僕は、邪悪な権力の魔手に牢獄の捕(とら)われの身となった。
しかし、師とともに戦いぬいた真実の声は、無実の罪の証(あかし)となって現れた。
僕は、忘れない。あの日のことを。僕は、詠(よ)んだ。
出獄と 入獄の日に 師弟あり 
七月の 三日忘れじ 富士仰ぐ 

≪ナレーション≫  この大阪事件の裁判が、4年半後に無実を勝ち取った、その、いきさつについては、またの寸劇に、こう、ご期待であります。
そして、7月3日が、あらゆる権力から人権を守り、人間の尊厳と自由と平等とを勝ち取ることの原点となり、世界の平和と、文化を創造する創価学会インターナショナル運動へと発展していったことは、皆様ご存知のとおりです。
本日は『小説・人間革命』第11巻「大阪」の章、
更に『小説・新人間革命』第17巻「民衆城」の章から『7月3日』のお話を、
      地区のオールスターキャストでおおくりいたしました。

以上で寸劇のコーナーを終わります。




●●20文字×155行
10ポイントで印刷すれば、A4用紙1枚に収まります。

≪ナレーション≫ 時は昭和32年・1957年6月30日。
大阪府警の刑事2人が、突然、山本伸一の自宅を訪れます。
≪刑事≫ ご主人は、おられますか。大阪府警まで、ご同行ねがいたい。
≪峯子≫ 主人は、札幌に出張で、不在でございます。
≪刑事≫ さ、札幌ですか。う、うーん。
≪ナレーション≫ ただちに、学会本部に電話が入ります。
≪峯子≫ 先生、いま、大阪府警の刑事2人が、来たところです。かくかくしかじか・・・
≪戸田城聖≫  よしわかった。伸一には、こちらから連絡を入れておく。よいか、何も心配するでないぞ。
≪ナレーション≫ 刑事が、札幌の旅館にやってきました。
しかし山本伸一は、すでに夕張の地で、戦っていたのです。
≪関久男≫ 大阪府警に出頭せよというのですね。
しかし今は、ダメですよ。少し待って、ください。
≪刑事≫ それは困ります。出頭命令が、この通り出ているのです。逮捕状も、とろうと思えば、すぐに出るんですよ。
≪関久男≫ (厳しい声で)何を言うんです、君たちは!!
山本伸一は、逃げも隠れもしません。明日は札幌で、明後日は夕張で、それぞれ非常に大事な会合があるのです。それが終わるまで、待ちなさい。私が、山本伸一の身柄については、間違いなく保証します。
≪刑事≫ うーん、すると、7月の3日ならよいのですね。
間違いありませんね。
≪関久男≫ 間違いない。
≪ナレーション≫ そうです。皆さん、お分かりのとおり、本日の寸劇人間革命は、創価学会の原点である、7月3日の、お話であります。
 時は昭和32年・1957年7月3日。その日の朝まで、山本伸一は北海道にいた。夕張炭労事件の解決のために、北の大地を走りまわっていたのであります。
≪戸田城聖≫ 伸一、征(い)ってきなさい!
現実の社会に根を張れば張るほど、難は競い起こってくる。
どんな難がきそいおころうが、われわれは戦う以外にないのだ。
また、大きな苦難が待ちかまえているが、伸一、征ってきなさい!
≪山本伸一≫ はい、征ってまいります。
それより、先生、お体の具合は。
≪戸田城聖≫ うん。それより、心配なのは君の体だ。
絶対に死ぬな。死んではならんぞ。
伸一、もしも、もしも、おまえが死ぬようなことになったら、私もすぐに駆けつけて、お前の上にうつぶして一緒に死ぬからな。
≪ナレーション≫ 電撃が、伸一の五体を貫いた。伸一は答える言葉を失った。伸一は、あふれ出そうになる涙を、じっと、こらえたのであります。
≪ナレーション≫ 大阪府警に出頭した伸一は、この7月3日の夕刻、身に覚えのない公職選挙法違反の容疑で、不当逮捕された。
7月3日といえば、12年前の、昭和20年、軍部政府の弾圧によって投獄されていた戸田城聖が、中野の豊玉刑務所を、出獄した日である。何たる不思議か、その同じ日の、ほぼ同じ時刻に、伸一は逮捕されたのであります。
伸一への取調べは過酷であった。検事二人がかりで、夕食もなしに、深夜まで尋問が続くこともあった。
まるで、さらし者にするかのように、手錠をかけたまま、大阪地検の本館と別館との間を、行ったり、来たり、させたこともあったのであります。
≪戸田城聖≫ なんてことだ。ただちに手錠をはずさせろ。すぐに伸一を釈放させろ!
いいか、学会をつぶすことが狙(ねら)いなら、この戸田を逮捕しろと、検事につたえてくれ。かわいい弟子が捕まって、牢獄に入れられているのを、黙って見すごすことなどだんじてできぬ。戸田は逃げも隠れもせんぞ。
君たちを叱りつけてすまんな。しかし牢獄というものは、入った者でないとわからんのだ。いま伸一は、その中で、必死になって戦っているんだよ。
≪山本伸一≫ 体をこわし、衰弱しきった戸田先生が逮捕されれば、命を縮めることは間違いない。絶対に、絶対に、先生を逮捕などさせてなるものか!
戸田先生あっての私の人生である。いかなることがあっても、私は先生をお守りするのだ。では、検事の言うままに真実を捨てて、嘘をつくのか。学会の正義はどうなるのか。それでは、自らの手で愛する学会を汚すことに、なりはしないのか・・・
≪ナレーション≫ 深い苦悩が、夜通し伸一をさいなんだのであります。悩み抜いた果てに、伸一の心は決まった。
≪山本伸一≫ 私が罪を背負いさえすれば、一切は収まる。
たとえ無実の罪に 問われようと、戸田先生のためなら、学会のためなら、それでよいではないか。
≪ナレーション≫ そして、7月17日、伸一は大阪拘置所を出たのであります。
≪山本伸一≫  先生!
≪戸田城聖≫  おお、伸一 ・・・よかった よかった
≪山本伸一≫  先生、大変にご心配をおかけしました。申し訳ございません。
≪戸田城聖≫  それより、体は大丈夫か
≪山本伸一≫  はい、大丈夫です。負けません。
先生の出獄の日に、私は、牢に入ったのですから。
≪戸田城聖≫  伸一君、戦いはこれからだよ。
御本尊は、すべてわかっていらっしゃる。
勝負は、裁判だ。裁判長は、必ずわかるはずだ。
裁判長に真実をわかってもらえれば、それでいいじゃないか。
≪ナレーション≫ のちに山本伸一は、7月3日を、次のように綴(つづ)っています。
そして、僕は、邪悪な権力の魔手に牢獄の捕われの身となった。しかし、師とともに戦いぬいた真実の声は、無実の罪の証(あかし)となって現れた。僕は、忘れない。あの日のことを。僕は、詠(よ)んだ。
出獄と 入獄の日に 師弟あり
七月の 三日忘れじ 富士仰ぐ
≪ナレーション≫ この7月3日が、あらゆる権力から人権を守り、人間の尊厳と自由と平等とを勝ち取ることの原点となったこと。そして、世界の平和と、文化を創造する創価学会インターナショナル運動へと発展していったことは、皆様ご存知のとおりです。
本日は『小説・人間革命』第11巻「夕張」そして「大阪」の章、更に『小説・新人間革命』第17巻「民衆城」の章などから『7月3日』のお話を、    地区のオールスターキャストでお送りいたしました。
以上で寸劇人間革命のコーナーを終わります。

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テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

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