二十歳の山本伸一青年

入会して、一年ほどの、山本伸一青年の「詩」がこの寸劇の主題です。

革命は死なり。
われらの死は、妙法への帰命(きみょう)なり。
若人(わこうど)よ、大慈悲を抱(いだ)きて進め。
若人よ、大哲学を抱きて戦え。
われ、弱冠(じゃっかん)二十にして、
最高の 栄光ある 青春の 生きゆく 道を 知る。

P1010481_2.jpg

≪ナレーション≫ 
それでは寸劇のコーナーです。

本日は、「二十歳の山本伸一青年」と題しまして、お送りいたします。


時は昭和23年、西暦1948年9月。
法華経講義が終わって、質問会の真っ最中であります。

≪青年①≫ 先生、一切の悪の根源というものは、邪宗教にある、との根本定理を教わりましたが、今、*世間では “ワイロ”をもらった大蔵大臣が逮捕されて、大騒ぎです。

総理大臣まで逮捕されそうなウワサです。
このような、悪の根を早く切るには、どうしたらいいでしょうか。

*昭和電工事件のこと 贈収賄で多数の官僚などが逮捕された。
芦田内閣は総辞職に追い込まれ、芦田首相も逮捕される。

≪戸田城聖≫ おもしろい質問です。今夜は、みんなでこの問題を考えてみよう。
君たち、どうしたらいいとおもうかね。

≪青年②≫ それだからこそ、広宣流布の必要なことはよくわかりますが、こうした社会悪を、黙って見てはおれないのです。

どうも **百年河清を俟つ(ひゃくねんかせいをまつ)に等しいように思えてならないのですが、、、。

**いくら期待しても実現の見込みがない、ということ。

≪戸田城聖≫ 百年河清を俟つ…か。

君も“さじ”を投げたいのかね。
戸田は断じて“さじ”を投げません!!

われわれの活動は、このような悪の根源(こんげん)を絶滅(ぜつめつ)する戦いになっているのです。
やがて、世間がアッと驚く時が必ず来る。

もちろん、なまやさしい戦いではなかろう。
しかし、これこそが確実無比(かくじつむひ)な戦いだということを、断言しておこう。


≪青年①≫ では、先生、具体的にはどうすればいいのですか。

≪戸田城聖≫ 君たちは、もうすでに、このような社会悪に対して如何(いか)にすべきか、ちゃんと知っているのだよ。
君たちの家族に、一人の手のつけられない不良息子がいたとする。

その場合君たちならどうする。

≪青年②≫ もちろん折伏して、なんとしても信心させます。
それ以外、どんな方法でもダメです。

≪戸田城聖≫ そうだろう。君たちはすでに実行ずみではないか。
悪徳政治家などというのは、悪知恵(わるじえ)の発達した、不良息子みたいなもんだ。

ただ国家の不良息子なので、権力を笠(かさ)に着て、まことに始末が悪い。
学会が、今のままのこんな状態でいつまでもいると思うのは、君たちの錯覚だよ。

見ていたまえ、十年、二十年、五十年先の学会の姿というものを。
君たち青年が、純粋な信心に立ち、行学に邁進(まいしん)して成長した時、その中から、有能な政治家が、誕生し、やがては政党だって作ることができるのです。

しかし、今は、ただ戸田の胸中(きょうちゅう)にあるだけなのです。

はっはっはっ、あんまりしゃべると、誇大(こだい)妄想狂(もうそうきょう)と間違えられるから、今夜はこのくらいにしておこう。

しかし、これが空想でないことだけは、はっきりと言っておく。


≪青年①②≫ う~ん、理屈ではそうなんだろうけど、、ぶつぶつ、ぶつぶつ、


≪ナレーション≫ しかし、この座に一人の青年がいた。
彼は、戸田の言々句々(げんげんくく)を、そっくりそのまま、己(おのれ)の脳細胞に吸収して、ほとんど抵抗を感じなかった。

彼は一点を凝視(ぎょうし)するように、眼をひらき、身じろぎもせず、戸田の眼鏡(めがね)の奥を見つめていた。
それは山本伸一であった。

彼は、この夜、日記に次のように書きとめたので、あります。


≪山本伸一≫ 

ああ、甚深(じんじん)無量(むりょう)なる法華経の玄理(げんり)に遭(あ)いし、身の福運を知る。
戸田先生こそ、人類の師ならん。

祖国を憂(うれ)え、人類に必ずや最高の幸福を与えんと、邁進(まいしん)なされ行く大信念。
そして正義の、何ものをも焼くが如(ごと)き情熱。


唯々(ただただ)、全衆生(しゅじょう)を成仏せしめんと、苦難と戦い、大悪世(あくせ)に、大燭光(しょこう)を点じられた、日蓮大聖人の大慈悲に感涙す。


若人(わこうど)は、進まねばならぬ。永遠に前へ。
若人は進まねばならぬ。
令法(りょうぼう)久住(くじゅう)の為(ため)に。


妙法の徒(と)。わが行動に恥なきや。
われ、心奥(しんおう)に迷いなきや。
遅疑(ちぎ)逡巡(しゅんじゅん)するも、汝(なんじ)自身なり。


宗教革命、即人間革命なり。
かくして、教育革命、経済革命あり、
また真(しん)の政治革命とならん。


混濁(こんじょく)の世。社会と、人を浄化(じょうか)せしむる者は誰ぞ。
学会の使命重大なり。
学会の前進のみ、それを決せん。


革命は死なり。
われらの死は、妙法への帰命(きみょう)なり。
真(しん)の大死(だいし)こそ、
祖国と世界を救う大柱石(ちゅうせき)とならん。


若人(わこうど)よ、大慈悲を抱(いだ)きて進め。
若人よ、大哲学を抱きて戦え。
われ、弱冠(じゃっかん)二十にして、
最高の 栄光ある 青春の 生きゆく 道を 知る。


≪ナレーション≫ この二十歳の青年は、入信して一年しか経っていなかった。
彼はまだ、名もない一青年部員にすぎない。

あの入信の夜いらい、戸田と直接話す機会もなく、はや一年の歳月が流れていたのだ。
しかし戸田の志(こころざし)は、そのまま山本伸一の心の底で育ちはじめていたといえよう。

山本伸一は、戸田先生のもとで、戦いたいと、祈り、願う日々が続いたのであります。


≪戸田城聖≫ 日本正学館の編集部に、誰か適当な人を探しているんだがどうだろう。

≪側近幹部≫ そうですね、う~ん、あの文学青年の山本伸一君はどうでしょうか。

≪戸田城聖≫ そうか。山本君だね。体の具合はよくなったかね?

≪側近幹部≫ え?ええ、はい、元気です。大丈夫だと思います。

≪戸田城聖≫ そうか。雑誌の編集は、まず体力だからな。彼なら適任だ。話を進めてくれないか。


≪ナレーション≫ こうして山本伸一が、面接にやってきたのです。


≪側近幹部≫ 先生、山本伸一君です。

≪戸田城聖≫ うん。わかっている。

≪ナレーション≫ 山本伸一は、だまって履歴書を提出した。
やや長いまつげが影を落とし、まだ少年らしい面影を残している。

戸田はていねいに履歴書をひろげ、仔細(しさい)にじっと眼を注いでいた。
やや長い沈黙が流れてゆく。
やがて顔をあげると、微笑(ほほえ)みながら山本をじっと見つめ、一言、こう言っただけである。


≪戸田城聖≫ 「がんばるか」

≪山本伸一≫ 「はい。おねがいいたします」

(演技指導、ここの気合が重要です。)

≪ナレーション≫ 山本伸一は、間髪(かんぱつ)をいれず答えた。
一瞬の気合であった。

決定的な瞬間である。
時はすでに熟していたのであります。
こうして、山本伸一は、戸田の経営する日本正学館に少年雑誌「冒険少年」の編集者として勤務することになったのであります。

本日は、小説人間革命第3巻 漣(さざなみ)の章、結実(けつじつ)の章より、「二十歳の山本伸一青年」と題しまして、旭日地区の オール スター キャストで、お送りいたしました。

以上で寸劇のコーナーを、終わります。





最後まで読んでもらってありがとうございます。
戸田先生は何十年先のことまで、全部わかっていたんですね。

信心して一年の山本伸一青年の詩。それがこの寸劇の主題になります。

この寸劇人間革命の分量は、おおよそ、20文字×170行です。


この寸劇を実際に座談会でやってみようと、思われた方は、「続きを読む」を ご覧ください。


登場人物
青年① 青年② 戸田先生 山本伸一 側近幹部 ナレーション 以上6人です。
人手不足の時には、青年①②と、側近幹部を兼ねても良いと思います。4人になります。

解説 
入会わずか一年の山本伸一青年の決意を述べた「詩」がこの寸劇のメインです。 
そして
≪戸田城聖≫ 「がんばるか」
≪山本伸一≫ 「はい。おねがいいたします」(演技指導、ここの気合が重要です。)
≪ナレーション≫ 山本伸一は、間髪(かんぱつ)をいれず答えた。一瞬の気合であった。
この場面も、きわめて重要です。ここは、ちょっと練習しておきたいところですね。

原稿印刷 
実際に寸劇をやろうと思えば、原稿印刷が必要です。最低6部必要です。
このブログは、見やすくするため空白行を多く入れていますが、これでは印刷になりません。
空白行の少ないテキストデータを準備しましたので、ご活用ください。
A4、2枚の印刷でどうでしょうか。
Word を使ったとき、 12ポイント、横書き、段数2段、22文字、44行くらいでどうでしょうか。


≪ナレーション≫ 
それでは寸劇のコーナーです。
本日は、「二十歳の山本伸一青年」と題しまして、お送りいたします。
時は昭和23年、西暦1948年9月。
法華経講義が終わって、質問会の真っ最中であります。
≪青年①≫ 先生、一切の悪の根源というものは、邪宗教にある、との根本定理を教わりましたが、今、*世間では “ワイロ”をもらった大蔵大臣が逮捕されて、大騒ぎです。
総理大臣まで逮捕されそうなウワサです。
このような、悪の根を早く切るには、どうしたらいいでしょうか。
*昭和電工事件のこと 贈収賄で多数の官僚などが逮捕された。
芦田内閣は総辞職に追い込まれ、芦田首相も逮捕される。
≪戸田城聖≫ おもしろい質問です。今夜は、みんなでこの問題を考えてみよう。
君たち、どうしたらいいとおもうかね。
≪青年②≫ それだからこそ、広宣流布の必要なことはよくわかりますが、こうした社会悪を、黙って見てはおれないのです。
どうも **百年河清を俟つ(ひゃくねんかせいをまつ)に等しいように思えてならないのですが、、、。
**いくら期待しても実現の見込みがない、ということ。

≪戸田城聖≫ 百年河清を俟つ…か。
君も“さじ”を投げたいのかね。
戸田は断じて“さじ”を投げません!!
われわれの活動は、このような悪の根源(こんげん)を絶滅(ぜつめつ)する戦いになっているのです。
やがて、世間がアッと驚く時が必ず来る。
もちろん、なまやさしい戦いではなかろう。
しかし、これこそが確実無比(かくじつむひ)な戦いだということを、断言しておこう。
≪青年①≫ では、先生、具体的にはどうすればいいのですか。
≪戸田城聖≫ 君たちは、もうすでに、このような社会悪に対して如何(いか)にすべきか、ちゃんと知っているのだよ。
君たちの家族に、一人の手のつけられない不良息子がいたとする。
その場合君たちならどうする。
≪青年②≫ もちろん折伏して、なんとしても信心させます。
それ以外、どんな方法でもダメです。
≪戸田城聖≫ そうだろう。君たちはすでに実行ずみではないか。
悪徳政治家などというのは、悪知恵(わるじえ)の発達した、不良息子みたいなもんだ。
ただ国家の不良息子なので、権力を笠(かさ)に着て、まことに始末が悪い。
学会が、今のままのこんな状態でいつまでもいると思うのは、君たちの錯覚だよ。
見ていたまえ、十年、二十年、五十年先の学会の姿というものを。
君たち青年が、純粋な信心に立ち、行学に邁進(まいしん)して成長した時、その中から、有能な政治家が、誕生し、やがては政党だって作ることができるのです。
しかし、今は、ただ戸田の胸中(きょうちゅう)にあるだけなのです。
はっはっはっ、あんまりしゃべると、誇大(こだい)妄想狂(もうそうきょう)と間違えられるから、今夜はこのくらいにしておこう。
しかし、これが空想でないことだけは、はっきりと言っておく。
≪青年①②≫ う~ん、理屈ではそうなんだろうけど、、ぶつぶつ、ぶつぶつ、
≪ナレーション≫ しかし、この座に一人の青年がいた。
彼は、戸田の言々句々(げんげんくく)を、そっくりそのまま、己(おのれ)の脳細胞に吸収して、ほとんど抵抗を感じなかった。
彼は一点を凝視(ぎょうし)するように、眼をひらき、身じろぎもせず、戸田の眼鏡(めがね)の奥を見つめていた。
それは山本伸一であった。
彼は、この夜、日記に次のように書きとめたので、あります。

≪山本伸一≫ 
ああ、甚深(じんじん)無量(むりょう)なる法華経の玄理(げんり)に遭(あ)いし、身の福運を知る。
戸田先生こそ、人類の師ならん。
祖国を憂(うれ)え、人類に必ずや最高の幸福を与えんと、邁進(まいしん)なされ行く大信念。
そして正義の、何ものをも焼くが如(ごと)き情熱。
唯々(ただただ)、全衆生(しゅじょう)を成仏せしめんと、苦難と戦い、大悪世(あくせ)に、大燭光(しょこう)を点じられた、日蓮大聖人の大慈悲に感涙す。
若人(わこうど)は、進まねばならぬ。永遠に前へ。
若人は進まねばならぬ。
令法(りょうぼう)久住(くじゅう)の為(ため)に。
妙法の徒(と)。わが行動に恥なきや。
われ、心奥(しんおう)に迷いなきや。
遅疑(ちぎ)逡巡(しゅんじゅん)するも、汝(なんじ)自身なり。
宗教革命、即人間革命なり。
かくして、教育革命、経済革命あり、
また真(しん)の政治革命とならん。
混濁(こんじょく)の世。社会と、人を浄化(じょうか)せしむる者は誰ぞ。
学会の使命重大なり。
学会の前進のみ、それを決せん。
革命は死なり。
われらの死は、妙法への帰命(きみょう)なり。
真(しん)の大死(だいし)こそ、
祖国と世界を救う大柱石(ちゅうせき)とならん。
若人(わこうど)よ、大慈悲を抱(いだ)きて進め。
若人よ、大哲学を抱きて戦え。
われ、弱冠(じゃっかん)二十にして、
最高の 栄光ある 青春の 生きゆく 道を 知る。

≪ナレーション≫ この二十歳の青年は、入信して一年しか経っていなかった。
彼はまだ、名もない一青年部員にすぎない。
あの入信の夜いらい、戸田と直接話す機会もなく、はや一年の歳月が流れていたのだ。
しかし戸田の志(こころざし)は、そのまま山本伸一の心の底で育ちはじめていたといえよう。
山本伸一は、戸田先生のもとで、戦いたいと、祈り、願う日々が続いたのであります。
≪戸田城聖≫ 日本正学館の編集部に、誰か適当な人を探しているんだがどうだろう。
≪側近幹部≫ そうですね、う~ん、あの文学青年の山本伸一君はどうでしょうか。
≪戸田城聖≫ そうか。山本君だね。体の具合はよくなったかね?
≪側近幹部≫ え?ええ、はい、元気です。大丈夫だと思います。
≪戸田城聖≫ そうか。雑誌の編集は、まず体力だからな。彼なら適任だ。話を進めてくれないか。

≪ナレーション≫ こうして山本伸一が、面接にやってきたのです。
≪側近幹部≫ 先生、山本伸一君です。
≪戸田城聖≫ うん。わかっている。
≪ナレーション≫ 山本伸一は、だまって履歴書を提出した。
やや長いまつげが影を落とし、まだ少年らしい面影を残している。
戸田はていねいに履歴書をひろげ、仔細(しさい)にじっと眼を注いでいた。
やや長い沈黙が流れてゆく。
やがて顔をあげると、微笑(ほほえ)みながら山本をじっと見つめ、一言、こう言っただけである。
≪戸田城聖≫ 「がんばるか」
≪山本伸一≫ 「はい。おねがいいたします」
(演技指導、ここの気合が重要です。)

≪ナレーション≫ 山本伸一は、間髪(かんぱつ)をいれず答えた。
一瞬の気合であった。
決定的な瞬間である。
時はすでに熟していたのであります。
こうして、山本伸一は、戸田の経営する日本正学館に少年雑誌「冒険少年」の編集者として勤務することになったのであります。
本日は、小説人間革命第3巻 漣(さざなみ)の章、結実(けつじつ)の章より、「二十歳の山本伸一青年」と題しまして、   地区の オール スター キャストで、お送りいたしました。
以上で寸劇のコーナーを、終わります。
関連記事

テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

コメント

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

Page top