原水爆禁止宣言のお話

「原水爆禁止宣言」のお話です。
われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります。
もし原水爆をいずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきである。
核、あるいは原子爆弾の、実験禁止運動が今世界に起っているが、私はその奥にかくされているところの爪をもぎとりたいと思う。

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≪ナレーション≫ それでは寸劇のコーナーです。

本日は、創価学会の平和運動の原点である、「原水爆禁止宣言」のお話です。

時は昭和32年、西暦1957年9月8日、定刻午前9時。横浜は、三ツ沢陸上競技場であります。
観客席を埋めた五万の人々の見守る中、青年部東日本体育大会「若人の祭典」がいよいよ開会であります。

≪司会者≫ ただ今より、青年部東日本体育大会「若人の祭典」を開会いたします。選手宣誓。

≪選手宣誓≫ 宣誓、我々青年部・選手一同は、崇高(すうこう)なる学会精神と、旺盛なる団結力を発揮して、正々堂々と戦うことを誓います。

≪司会者≫ いよいよ競技の始まりであります。

とつぜんですが、ここで、クイズ大会を行います。

当時の体育大会の競技の名前には珍しいものが、あります。

たとえば「大法戦」。
この「大法戦」とは、騎馬戦ことなんですね。

まずは、やさしい問題です。「三障四魔競争」。
これは何でしょう? 答えは _____です。

続いて、男子部の「学会魂」。
これはちょっとむずかしい。
何でしょう? 答えは _____です。

最後に、女子部の「部員増加」。
これがわかれば、たいしたもんです。
何でしょう?答えは _____です。

それでは本題に戻りましょう。


≪ナレーション≫ すべての熱戦が終わった後、閉会式が行われ、いよいよ戸田先生の挨拶であります。

≪戸田城聖≫ 天竜(てんりゅう)も諸君らの熱誠に応えてか、昨日までの嵐はあとかたもなく、天気晴朗(せいろう)のこの日を迎え、学会魂を思う存分に発揮せられた諸君ら、又それにこたえるこの大観衆の心を、心から喜ばしく思うものであります。

さて、今日の喜ばしさにひきかえて、今後も、当然、難があるであろう。
あるいは、わが身に攻撃を受けることも覚悟のうえであるが、諸君らに今後、遺訓(いくん)すべき第一のものを、本日は発表いたします。

≪司会者≫ 思ってもいなかった、言葉に、私たちは驚きました。
「遺訓すべき第一のもの」との言葉に、何かを、感じたのです。
歓喜につつまれた「若人の祭典」の最後に、戸田が語ろうとする遺言とは何かを思い、私たちは固唾(かたず)をのんで、次の言葉を待ったのです。

会場の空気は一変していたのであります。


≪戸田城聖≫ 前々から申しているように、次の時代は青年によって担(にな)われるものである。
広宣流布は、われわれの使命であることは申すまでもない。
これは私たちが絶対にやらなければならぬことであるが、今、世に騒がれている核実験、原水爆実験にたいする私の態度を、本日、はっきりと声明したいと思うものであります。

いやしくも、私の弟子であるならば、私の今日の声明を継(つ)いで、全世界にこの意味を浸透(しんとう)させてもらいたいと思うのであります。

それは、核あるいは原子爆弾の、実験禁止運動が、いま世界に起っているが、私はその奥に隠されているところの爪(つめ)をもぎ取りたいと思う。

それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。

なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利を持っております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり怪物であります。

それを、この人間社会、たとえ一国が原子爆弾を使って勝ったとしても、勝者でも、それを使用したものは、ことごとく死刑にされねばならんということを、私は主張するものであります。

たとえ、ある国が原子爆弾を用いて世界を征服しようとも、その民族、それを使用したものは悪魔であり、魔ものであるという思想を全世界に広めることこそ、全日本青年男女の使命であると信ずるものであります。

願わくは、今日の体育大会における意気をもって、この私の第一回の声明(せいめい)を全世界に広めてもらいたいことを切望して、今日の訓示にかえる次第であります。

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                          小説人間革命第12巻の挿絵より

≪ナレーション≫ ちょっと難しくなりますが、池田先生は、この宣言を次のように説明しています。

2009/9/8 核兵器廃絶へ 民衆の大連帯を 戸田第二代会長生誕110周年記念提言

≪青年部朗読≫

私が重要と考える宣言の柱は、
①「政治指導者の意識変革」
②「核兵器禁止の明確なビジョン」
③「人間の安全保障のグローバルな確立」の三点です。


①「政治指導者の意識変革」

第一の柱は「われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります。」と述べ、核保有の奥底にある国家のエゴイズムを厳(きび)しく指弾(しだん)し、指導者の意識変革を強く促(うなが)した点です。

「サタン」や「怪物」といった表現は、いささか唐突(とうとつ)で奇異(きい)な印象を与えるかも知れませんが、核抑止論(かくよくしろん)の底流には、自国の優位や安全のために人類を犠牲にすることも辞(じ)さない、常軌(じょうき)を逸(いっ)した非情(ひじょう)の論理が脈打(みゃくう)っていることを人々にわかりやすく伝えるとともに、指導者に内省(ないせい)を求めることに主眼(しゅがん)がありました。

②「核兵器禁止の明確なビジョン」

第2の柱は、「もし原水爆をいずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきである。」と述べ、いかなる理由があろうと、いかなる国であろうと、核兵器の使用は絶対に許されないと明言した点です。

生命尊厳の思想を根幹(こんかん)に据(す)える仏法者として死刑に強く反対していた師が、あえて極刑(きょっけい)を求めるかのような表現をもちいたのは、核使用を正当化しようとする論理に明確な楔(くさび)を打ち、その根を断(た)つためでした。

③「人間の安全保障のグローバルな確立」

第三の柱は、「核、あるいは原子爆弾の、実験禁止運動が今世界に起っているが、私はその奥にかくされているところの爪をもぎとりたいと思う。」と述べ、核実験への抗議もさることながら、多くの民衆の犠牲の上で成り立つ安全保障思想の根絶(こんぜつ)を図(はか)らない限り、本質的な解決はありえないことを、指摘した点です。

ひとたび核攻撃の応酬(おうしゅう)が始まれば、他国の国民にとどまらず、自国の大半の国民も犠牲をまぬがれないことは明らかです。そうした事実に目をつぶって、いくら「国家の安全保障」を声高に叫んでも、本来守るべき国民を捨象(しゃしょう)した“抜け殻(ぬけがら)”でしかありません。


≪ナレーション≫ 山本伸一は、戸田城聖の原水爆禁止宣言を、打ち震(ふる)える思いで聞いていた。
彼は、この師の遺訓を、かならず果(は)たさなければならないと、自らに言い聞かせた。

そして、戸田の思想を、いかにして全世界浸透(しんとう)させていくかを、彼はこのときから、真剣に模索(もさく)しはじめたのである。
伸一の胸には数々の構想が広がっていった。

しかし、彼は逸(はや)る心を抑えた。
それが、今日の創価学会の広範な平和運動として結実していくには、まだ、ながい歳月を待たねばならなかったのであります。

この日、昭和32年西暦1952年9月8日は、山本伸一が不当逮捕された入獄の日・7月3日から2ヵ月後、そして戸田先生逝去のおよそ7ヶ月前のお話であります。

本日は、小説人間革命第12巻『宣言』の章から、創価学会の平和運動の原点である、「原水爆禁止宣言」のお話を、旭日地区のオールスターキャストで、お送りいたしました。

以上で寸劇のコーナーを、終わります。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ちょっと寸劇になっていないような感じですが、よろしくお願いします。
この寸劇の分量は、おおよそ 20文字×180行です。
クイズのやり取りで、時間が、かかります。



Sannsyoushima is Syougaibutu.
Gakkaidamashii is Boutaoshi.
Buinnzouka is Tunahiki.

 
原稿印刷用に空白行の少ないテキストデータを準備しました。
後半のところの、むずかしい解説を省略したものです。
分量はおおよそ、20文字×130行です。
    

≪ナレーション≫ それでは寸劇のコーナーです。
本日は、創価学会の平和運動の原点である、「原水爆禁止宣言」のお話です。
時は昭和32年、西暦1957年9月8日、定刻午前9時。横浜は、三ツ沢陸上競技場であります。
観客席を埋めた五万の人々の見守る中、青年部東日本体育大会「若人の祭典」がいよいよ開会であります。
≪司会者≫ ただ今より、青年部東日本体育大会「若人の祭典」を開会いたします。選手宣誓。
≪選手宣誓≫ 宣誓、我々青年部・選手一同は、崇高(すうこう)なる学会精神と、旺盛なる団結力を発揮して、正々堂々と戦うことを誓います。
≪司会者≫ いよいよ競技の始まりであります。
とつぜんですが、ここで、クイズ大会を行います。
当時の体育大会の競技の名前には珍しいものが、あります。

たとえば「大法戦」。
この「大法戦」とは、騎馬戦ことなんですね。

まずは、やさしい問題です。「三障四魔競争」。
これは何でしょう? 答えは _____です。

続いて、男子部の「学会魂」。
これはちょっとむずかしい。
何でしょう? 答えは _____です。

最後に、女子部の「部員増加」。
これがわかれば、たいしたもんです。
何でしょう?答えは _____です。
それでは本題に戻りましょう。

≪ナレーション≫ すべての熱戦が終わった後、閉会式が行われ、いよいよ戸田先生の挨拶であります。
≪戸田城聖≫ 天竜(てんりゅう)も諸君らの熱誠に応えてか、昨日までの嵐はあとかたもなく、天気晴朗(せいろう)のこの日を迎え、学会魂を思う存分に発揮せられた諸君ら、又それにこたえるこの大観衆の心を、心から喜ばしく思うものであります。
さて、今日の喜ばしさにひきかえて、今後も、当然、難があるであろう。
あるいは、わが身に攻撃を受けることも覚悟のうえであるが、諸君らに今後、遺訓(いくん)すべき第一のものを、本日は発表いたします。
≪司会者≫ 思ってもいなかった、言葉に、私たちは驚きました。
「遺訓すべき第一のもの」との言葉に、何かを、感じたのです。
歓喜につつまれた「若人の祭典」の最後に、戸田が語ろうとする遺言とは何かを思い、私たちは固唾(かたず)をのんで、次の言葉を待ったのです。
会場の空気は一変していたのであります。
≪戸田城聖≫ 前々から申しているように、次の時代は青年によって担(にな)われるものである。
広宣流布は、われわれの使命であることは申すまでもない。
これは私たちが絶対にやらなければならぬことであるが、今、世に騒がれている核実験、原水爆実験にたいする私の態度を、本日、はっきりと声明したいと思うものであります。
いやしくも、私の弟子であるならば、私の今日の声明を継(つ)いで、全世界にこの意味を浸透(しんとう)させてもらいたいと思うのであります。
それは、核あるいは原子爆弾の、実験禁止運動が、いま世界に起っているが、私はその奥に隠されているところの爪(つめ)をもぎ取りたいと思う。
それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。
なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利を持っております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり怪物であります。
それを、この人間社会、たとえ一国が原子爆弾を使って勝ったとしても、勝者でも、それを使用したものは、ことごとく死刑にされねばならんということを、私は主張するものであります。
たとえ、ある国が原子爆弾を用いて世界を征服しようとも、その民族、それを使用したものは悪魔であり、魔ものであるという思想を全世界に広めることこそ、全日本青年男女の使命であると信ずるものであります。
願わくは、今日の体育大会における意気をもって、この私の第一回の声明(せいめい)を全世界に広めてもらいたいことを切望して、今日の訓示にかえる次第であります。
≪ナレーション≫ 山本伸一は、戸田城聖の原水爆禁止宣言を、打ち震(ふる)える思いで聞いていた。
彼は、この師の遺訓を、かならず果(は)たさなければならないと、自らに言い聞かせた。
そして、戸田の思想を、いかにして全世界浸透(しんとう)させていくかを、彼はこのときから、真剣に模索(もさく)しはじめたのである。
伸一の胸には数々の構想が広がっていった。
しかし、彼は逸(はや)る心を抑えた。
それが、今日の創価学会の広範な平和運動として結実していくには、まだ、ながい歳月を待たねばならなかったのであります。
この日、昭和32年西暦1952年9月8日は、山本伸一が不当逮捕された入獄の日・7月3日から2ヵ月後、そして戸田先生逝去のおよそ7ヶ月前のお話であります。
本日は、小説人間革命第12巻『宣言』の章から、創価学会の平和運動の原点である、「原水爆禁止宣言」のお話を、旭日地区のオールスターキャストで、お送りいたしました。
以上で寸劇のコーナーを、終わります。

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テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

コメント

  • 2013/09/17 (Tue) 18:32
    Re: 気になりまして

    クイズの答えは何でしょうかとの質問がありました。

    三障四魔競争は、障害物競走です。なんとなくわかりますね。

    学会魂とは、棒倒しなんですね。勢いというか、迫力を感じますね。

    女子部の部員増加。これはなかなか意味深な競技です。綱引きなんですね。

    いずれも、やらんかなという、生命力があふれています。

    座談会の場では、普段は静かにしている年輩の方が、喜んで答えてくださったのが印象的でした。

    これからも寸劇人間革命を宜しくお願いします。

    土星人 #- | URL | 編集

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