夕張支部結成式のお話

あなたの初陣では、ないですか。

『絶対に借りる』という強い一念がないから、会場ひとつ決まらないんです。そんな惰弱な姿勢では、支部の発展もありえないし、魔を打ち破り、同志を幸福にしていくことなどできません。

『広布のために、会場が欲しい』という強い一念があれば、会場はすぐに見つかります。また、やがては、その会場を、あなたのものに、することだって、できるんです。それが仏法です。

三林さん。これからは、あなたが、夕張の同志を守っていかなくてはならないのです。強くなるんです。弱い自分を乗り越えるんです。

さあ、今すぐに行って、会場を見つけなさい。

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≪ナレーション≫ 北海道は夕張の地に、一粒種(ひとつぶだね)が根を下ろしてからわずか五年。東京から遠く離れた文京支部の一拠点(いちきょてん)であった夕張が、班から地区になり、たちまち千世帯。二千世帯。三千世帯になった。

その広布のうねりは、思いもかけず、炭労問題というかたちで、三障四魔を呼び起こしたのです。

しかし、山本伸一をはじめ、多くの同志の全面的な支援によって、「学会の撲滅(ぼくめつ)」「学会との対決」を迫(せま)る天下の炭労の圧迫を、見事に跳(は)ね返したのであります。

時に、昭和32年・1957年8月19日。
夕張支部、結成大会の、前の日であります。ところが・・・

≪三林支部長≫ 実は、肝心の、明日の会場が、まだ決まっていないのです。体育館、映画館、グランド、さらには畑の空き地まで声をかけましたが、誰も貸してくれません。

そこで、しかたがない。人数はあまり入れませんが、お寺で結成大会をやりたいのですが・・・

≪山本伸一≫ (厳しい声で)とんでもないことです!!
3千世帯を超える夕張支部の結成大会の会場としては、小さすぎます。

会場を貸してもらえないから引き下がり、安易な方向に流れよう、というのですか。夕張で一番大きくて、皆が集まりやすいところを、かならず借りなさい。

あなたの初陣(ういじん)では、ないですか。

『絶対に借りる』という強い一念がないから、会場ひとつ決まらないんです。そんな惰弱(だじゃく)な姿勢では、支部の発展もありえないし、魔を打ち破り、同志を幸福にしていくことなどできません。

『広布のために、会場が欲しい』という強い一念があれば、会場はすぐに見つかります。また、やがては、その会場を、あなたのものに、することだって、できるんです。それが仏法です。

三林さん。これからは、あなたが、夕張の同志を守っていかなくてはならないのです。強くなるんです。弱い自分を乗り越えるんです。

さあ、今すぐに行って、会場を見つけなさい。

≪三林支部長≫ たしかに、そうだ。炭労問題に臨(のぞ)んだときの、山本室長の行動や気迫は、ものすごかった。

それにくらべて、自分の一念は支部長としては、あまりに弱々しいじゃないか。

≪ナレーション≫ 三林支部長は、夢中で部屋を飛び出し、夕張で一番大きな映画館にむかった。午前中に訪れ、すげなく断られたところであります。

≪三林支部長≫ もう一度、お願いに来ました。
どうか、この映画館を明日の午前中、貸してほしいのです。

≪支配人≫ うちはだめだよ。貸せないね。

ソロバンパチパチ。

≪三林支部長≫ どうして学会には貸していただけないのでしょうか。その理由を言ってください。

≪支配人≫ だめなものは、だめだよ。しつこいね、あんたも。

ソロバンパチパチ。

ふぅー。炭労に目を付けられたら、商売あがったりだよ。

ソロバンパチパチ。

≪ナレーション≫ しかし、三林支部長はあきらめなかった。にわかにコンクリートの床の上に正座すると、両手をついて深々と頭を下げたのであります。

≪三林支部長≫ お願いです。ぜひ貸してください。

≪ナレーション≫ 支配人は驚いて椅子から立ち上がった。
借りる、是が非でも俺は借りる。土下座する三林支部長の目から、涙がしたたり、コンクリートの床の上に落ちた。
彼は、無我夢中であった。

≪支配人≫ あんた。三林さん・・・。そんなことしないで。困るよ。困るんだよ。ともかく、ともかく頭を上げてくれよ。

≪三林支部長≫ いえ、お借りできるまでは・・・

≪支配人≫ そんなこと言われてもな。うーん。
わ、わかったよ。貸す、貸すからさ。

≪ナレーション≫ 広布の歴史に大きな意義をとどめる夕張支部結成大会の会場の決定をみたのは、開会のわずか、十数時間前のことであった。

≪戸田城聖≫ 今度の炭労の問題は、天下の、もの笑いであります。評論家も、学会の一方勝ちだ、炭労もずいぶん恥を、かいたものだな、と言っています。

冷静に考えてごらんなさい。組合と学会が衝突(しょうとつ)することなど、本来、何もない。組合は組合であり、信心は信心という別のレールなんです。

ところが、去年の選挙で、夕張から約三千票という票が出て、おどろいてしまった。労働運動と創価学会の信心が、ぶつかったような錯覚(さっかく)に陥(おちい)って騒ぎだした。

しかし、選挙は労働運動ではない。政治運動です。決して、労働運動と信心が、ぶつかったわけではない。もし、錯覚をしている人がいたら、教えてやってください。

ともかく、あなた方は、正しい認識にたって、錯覚している連中の言葉にとらわれることなく、信心一途に幸福な生活を築いてください。

≪ナレーション≫ それから10年ほど後のことであります。三林支部長のもとに、映画館の建物を購入してほしいとの話が、もちこまれました。山本伸一の指導のとおり、本当に自分の所有となったのであります。

 本日は、小説人間革命第12巻・涼風(りょうふう)の章より、「夕張支部結成式のお話」を、黎明地区のオール スター キャストでお送りいたしました。

以上で、寸劇人間革命のコーナーを終わります。

なお、このお話には、続編を準備してございます。
それは、来月の座談会のお楽しみであります。




この寸劇人間革命を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

「ソロバン、パチパチ」のところは、大真面目に、ゆっくりと、読みます。

この寸劇の分量は、おおよそ、20文字×130行です。
原稿印刷のための、空白行の少ないテキストデータを準備しました。

ぜひ、ご活用ください。

なお、来月の座談会での続編のお話とは、
昨日(2014/6/8)掲載した、「霧の川中島のお話」であります。



A4用紙、印刷向き、縦。
フォント、11ポイント。
余白、上下左右、10mm。
横書き。段数2。
文字数と行数を指定する。文字数26。行数50。


≪ナレーション≫ 北海道は夕張の地に、一粒種(ひとつぶだね)が根を下ろしてからわずか五年。東京から遠く離れた文京支部の一拠点(いちきょてん)であった夕張が、班から地区になり、たちまち千世帯。二千世帯。三千世帯になった。
その広布のうねりは、思いもかけず、炭労問題というかたちで、三障四魔を呼び起こしたのです。
しかし、山本伸一をはじめ、多くの同志の全面的な支援によって、「学会の撲滅(ぼくめつ)」「学会との対決」を迫(せま)る天下の炭労の圧迫を、見事に跳(は)ね返したのであります。
時に、昭和32年・1957年8月19日。
夕張支部、結成大会の、前の日であります。ところが・・・
≪三林支部長≫ 実は、肝心の、明日の会場が、まだ決まっていないのです。体育館、映画館、グランド、さらには畑の空き地まで声をかけましたが、誰も貸してくれません。
そこで、しかたがない。人数はあまり入れませんが、お寺で結成大会をやりたいのですが・・・
≪山本伸一≫ (厳しい声で)とんでもないことです!!
3千世帯を超える夕張支部の結成大会の会場としては、小さすぎます。
会場を貸してもらえないから引き下がり、安易な方向に流れよう、というのですか。夕張で一番大きくて、皆が集まりやすいところを、かならず借りなさい。
あなたの初陣(ういじん)では、ないですか。
『絶対に借りる』という強い一念がないから、会場ひとつ決まらないんです。そんな惰弱(だじゃく)な姿勢では、支部の発展もありえないし、魔を打ち破り、同志を幸福にしていくことなどできません。
『広布のために、会場が欲しい』という強い一念があれば、会場はすぐに見つかります。また、やがては、その会場を、あなたのものに、することだって、できるんです。それが仏法です。
三林さん。これからは、あなたが、夕張の同志を守っていかなくてはならないのです。強くなるんです。弱い自分を乗り越えるんです。
さあ、今すぐに行って、会場を見つけなさい。
≪三林支部長≫ たしかに、そうだ。炭労問題に臨(のぞ)んだときの、山本室長の行動や気迫は、ものすごかった。それにくらべて、自分の一念は支部長としては、あまりに弱々しいじゃないか。
≪ナレーション≫ 三林支部長は、夢中で部屋を飛び出し、夕張で一番大きな映画館にむかった。午前中に訪れ、すげなく断られたところであります。
≪三林支部長≫ もう一度、お願いに来ました。
どうか、この映画館を明日の午前中、貸してほしいのです。
≪支配人≫ うちはだめだよ。貸せないね。
ソロバンパチパチ。
≪三林支部長≫ どうして学会には貸していただけないのでしょうか。その理由を言ってください。
≪支配人≫ だめなものは、だめだよ。しつこいね、あんたも。ソロバンパチパチ。ふぅー。炭労に目を付けられたら、商売あがったりだよ。ソロバンパチパチ。
≪ナレーション≫ しかし、三林支部長はあきらめなかった。にわかにコンクリートの床の上に正座すると、両手をついて深々と頭を下げたのであります。
≪三林支部長≫ お願いです。ぜひ貸してください。
≪ナレーション≫ 支配人は驚いて椅子から立ち上がった。
借りる、是が非でも俺は借りる。土下座する三林支部長の目から、涙がしたたり、コンクリートの床の上に落ちた。
彼は、無我夢中であった。
≪支配人≫ あんた。三林さん・・・。そんなことしないで。困るよ。困るんだよ。ともかく、ともかく頭を上げてくれよ。
≪三林支部長≫ いえ、お借りできるまでは・・・
≪支配人≫ そんなこと言われてもな。うーん。
わ、わかったよ。貸す、貸すからさ。
≪ナレーション≫ 広布の歴史に大きな意義をとどめる夕張支部結成大会の会場の決定をみたのは、開会のわずか、十数時間前のことであった。
≪戸田城聖≫ 今度の炭労の問題は、天下の、もの笑いであります。評論家も、学会の一方勝ちだ、炭労もずいぶん恥を、かいたものだな、と言っています。
冷静に考えてごらんなさい。組合と学会が衝突(しょうとつ)することなど、本来、何もない。組合は組合であり、信心は信心という別のレールなんです。
ところが、去年の選挙で、夕張から約三千票という票が出て、おどろいてしまった。労働運動と創価学会の信心が、ぶつかったような錯覚(さっかく)に陥(おちい)って騒ぎだした。しかし、選挙は労働運動ではない。政治運動です。決して、労働運動と信心が、ぶつかったわけではない。もし、錯覚をしている人がいたら、教えてやってください。
ともかく、あなた方は、正しい認識にたって、錯覚している連中の言葉にとらわれることなく、信心一途に幸福な生活を築いてください。
≪ナレーション≫ それから10年ほど後のことであります。三林支部長のもとに、映画館の建物を購入してほしいとの話が、もちこまれました。山本伸一の指導のとおり、本当に自分の所有となったのであります。
 本日は、小説人間革命第12巻・涼風(りょうふう)の章より、「夕張支部結成式のお話」を、黎明地区のオール スター キャストでお送りいたしました。
以上で、寸劇人間革命のコーナーを終わります。
なお、このお話には、続編を準備してございます。
それは、来月の座談会のお楽しみであります。



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テーマ: 二次創作 | ジャンル: 小説・文学

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